
知る人ぞ知るが知らない人は知らない、という当たり前シリーズ。
まず店の名称だが、何処で切るのか、どういう発音か、そもそも判らない。どうも、コチン・ニヴァース、というらしい。
次に店の場所だが、普通は判らない。元気は新宿区の育ちなので多少の土地勘があり、だからこそ、そんなとこに店なんてあるの?ってところにある。現在の整理されてしまった住所表示では西新宿5丁目。昔風にいうと十二荘と淀橋の間あたりか。
そして、この店、非常に美味しい。カレーの美味しさは色々と基準も有るが、およそ「南インド料理としてのカレー」というジャンルでは、東京で三指に入ると思う。
住宅街の肉屋の隣の数坪の狭い店ではタンドールが置けないらしく、いわゆるタンドリー系の商品が無い。つまりナンなども無い。だが、ランチメニューにも供される「パロタ」などのインドではポピュラーな食材が美味しいのでナンに拘る必要など無し。
ランチの「パロタセット」は850円で三種から選択したカレー一品とサラダのセット。パロタと通常の白米(日本種)が付く。
カウンター4席、2人掛けテーブル3つという小所帯ゆえに、いやでも厨房が目に入るが、インド人の親父さんが何やらインドの歌を歌いながら料理している。ほぼ、ひっきりなしに回っているミキサーのグワングワンという音に合わせている?みたいだ。
さて、供される「チキンカレー」だが、神保町の「カーマ」などで供される通好みのチキンカレー。ただ、この手のチキンカレーを出す大部分の店は「まぁ、不味くは無いけど、どうも一味足りないというか、パンチが無いというか」というカレーが多い。(と、言うよりもほとんど)
ところが、この店のチキンカレーは、間違いなく、その「一味足りない」路線なのだが、「一味足りてしっかり旨い」となっている。このチキンカレーを食べると、その他の数多の店が本当に出したいチキンカレーって「ああ、これ出したいのね」と思ってしまう。中々、出会う事の出来ない絶品カレー。パロタの油加減も完璧で住宅街の奥まで足を伸ばす価値を十分に持っている店です。