“初夏の風!!”《襍感・/・囈‘18-6》

1926年(大正15年)、国画会に木版画作品「初夏の風」を出品、川上澄生版画を代表する作の一つ。
棟方志功に多大なる影響を与えた作品としても知られている。

《時節感慨・・呟記・・》
今年は、6月に梅雨明けしてしまった首都圏、こんな事過去にはなかった!!
梅雨明けしてしまうと、電気とか・飲水の事で不安がよぎる。戻り梅雨はあるか?
ギラギラした青空を見上げていると気分は良いが、身体には、暑さが辛い。
部屋にこもりがちな爺を気遣って、外に引っ張りだしてくれた仲間。
行き先も教えず、車で迎えに来た。東北自動車道を進み、鹿沼で一般道に。

この地には、僕の最も好きな版画家「川上澄生」さんの記念美術館がある。
《明治28年(1895年)4月10日生まれ、昭和47年(1972年)9月1日沒》
まさか・・・・・っと思っていたら黒川沿いの懐かしい並木を通過する。
やっぱり、哲人・詩人でもあった川上さんの作品のもとへか、一寸嬉しかった。
先に参っていた仲間たちは、宇都宮グルメを堪能したらしい。
余り体調の良くない僕を気遣って食行脚は誘われなかったのは良かったが、
久しく頂いていない餃子等々、食せなかったのは残念!?!
川上さんの記念館、大正・昭和初期の横浜異人館を想像させる建物である。
戦後、駐留軍専用の公園だった頃の横浜山下公園、その前の並木沿いにあった洋館。
それを彷彿させる記念館(建物外観)。我が青春時代頃を思い出せる。
後輩・仲間たちは、当時の事を僕に聞きたかったらしい。
横浜への思い入れに沸く作品を前にして、明治の文明開化期の詩的表現を改めて感じ取った。
素朴な彫り・懐古的な詩情は、川上美学そのもので、独特の世界だ。
すべての工程を一人で行う創作版画、版画絵本、詩情あふれる作品群、楽しいひとときを得た。
川上さんは『へっぽこ先生』を名乗って居られたが、その風貌に我が身もなりたいとねがう。






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