《時節感慨・・里山の今Ⅴ》 アレチウリ(荒れ地瓜); 北アメリカ原産の帰化植物。1952年に静岡県清水港で見つかった。 繁殖力が強く在来の植物を覆い枯れさせる問題が各地で起こる。 特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律に該当する植物。 日当たりの良い場所で蔓を伸ばし繁茂、巻き付き葉で他の植物を覆い害を与える。 全体に多毛で、茎には太い刺状の剛毛があり葉は互生でざらつきがある。 葉は円心形で浅く5〜7裂する。雌雄同株。葉腋から花序を出し黄白色の花をつける。 雄花と雌花は、其々、別の花序につき雄花序は長さ12cm前後でまばらに雄花がつく。 雄花は直径1cm位。雄蕊は花糸も葯も合着し、キノコのような形になっている。 雌花序は短く、雌花が頭状に集まってつく。雌花の柱頭は3個。 アレチウリは、外来生物法(2005)の「特定外来生物」に指定され一般の栽培は禁止。 * * * * * 無自覚に、のんびりと里山を散策していて、先日、考えさせられる事があった。 余り人が歩かない所で自然発生したか!?!在来種で野生化してる花々。 そんな花々が生きてる表土をある日、突然に人間の都合で壊してしまう。 何とも虚しい。都市計画法の大規模宅地開発際の「表土の保全」を思うのだ。 都市の中での植物をもっと考えるべきと思う。生物共同体的均衡なんて死語だ。 人間の「おごり」を改め、もっともっと慎重に対処すべきだ。 生きた表土になるまで、また時間が掛かる。 雑草とか外来種を如何に活用できるかを研究者に要望したいものだ。 「2019/09/28泉の森」