アズマヤマアザミ(東山薊); 山地の沢沿いの林の縁や林内に生える多年草(複数年のあいだ育成する植物)。 九州や四国に分布するヤマアザミに対し、関東地方に多いことからその名が付いた。 三河地方のものは葉が浅裂~中裂のものが多く茎や葉裏に白色の軟毛がある。 茎は、直立~斜上し下部で枝分かれが少なく中部以上で分枝、枝は上向きに鋭角的に伸びる。 根生葉は花期にはない。茎葉は、楕円形~広倒卵形、先が鋭く尖り、長い刺がある。 葉の基部は茎を抱かない。 花は、小さな花が密生する頭花(筒状の小さな花が密生していて一つの花に見える)。 茎の先に1~3個上向きにつく。花の下に筒状の総苞(花を包むつぼみのような部分)がつく。 花が枝先に単生するものもあり、下向きに咲くものも見られる。在来種(日本固有種)である。 同種にネバリアズマヤマアザミがあり東北、北陸、近畿地方に分布し、総苞が著しく粘る。 更には、スズカアザミが三河地方で普通に見られる。 草丈が低く、頭花はよく分枝し枝先に点頭、総苞が筒形~鐘形、クモ毛が少なく腺体があって粘る。 基準産地は、静岡県・伊豆、湯ヶ島に良く観られた(最近の状況はわからない)。 常緑樹林や夏緑樹林の林縁に生え,山麓部で大群落が見られる。また、他の種と交雑しやすい。 「2018・10・15泉の森」 * * * * * 《時節感慨・・呟記・・“今年も探しに行けなかった!?!”》 親の残した資料・記録を基に散策を続けているが、伊豆半島は、残存してる花が多い。 アズマヤマアザミもその一つである。そんな花を今年も探すことが出来なかった。 所が、身近な里山にもあることがわかった。見過していた。 注意深く観て回らねばって反省する。まずは、足元をしっかりと観なければ!?! 今回、伊豆半島へ行く所要があって、下調べしていたから気付いたのであった。
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