オニタビラコ(鬼田平子) ; タビラコより大型の意味でオニ(鬼)と名付く。空き地、道路わきなど等に生育する。 痩せ地では10cm程度の背丈だが、環境が良い場所では1mの高さにまで成長する。 学名は、japonicaだが分布域は広く東南アジアやオーストラリアにも自生してる。 花茎は太く直立し紫色を帯び、切ると白い乳液がでてくる。茎、葉は軟毛で覆われている。 根生葉はロゼット状で頂裂片は三角状卵形で先は丸い。下部の葉は根生葉に比べ、先がとがる。 茎の上部の葉は少なく、小型で少し褐紫色を帯びることが多い。 茎の先に直径7~8mmの黄色の頭花を散房状に多数つける。総苞は、円筒形。 花は複散房花序につき舌状花は黄色。タンポポ亜科に属し舌状花の先が5裂する。 最近の研究では、オニタビラコは、アカオニタビラコ(2年草)とアオオニタビラコ(多年草)と分ける。 アカオニタビラコは直立する花茎が1本で太く茎や葉が紫色を帯び上部の茎葉は小さく花期が4~5月。 アオオニタビラコは花茎や葉があまり紫色を帯びることがなく、多数、基部で枝分かれする。 類似のコオニタビラコは全体に小形で、毛がほとんどなく頭花がやや大きく冠毛がなく、2個の角がある。 * * * * * 《時節感慨・・呟記・・“雑草!?!”》 雑草と云われ、人間の都合で排除される植物。だがその強さには驚く。 茎が出てくると刈り取られてしまい、花までなかなか見ない。 刈り取ってみても翌年には、元気に茎を出す。 庭を野放図にして5年ほどになるが、植物(雑草か!)の個性が見て取れる。 規則正しく毎年同じ所に咲く花、行儀の悪い花、ツル性植物は、自由奔放だ。 人間の都合・勝手で、邪魔物扱いで抹殺してるのである。 排除するのではなく、上手く共存出来るように整えられまいか!?!って思う。 個々の花々は、それぞれに綺麗に咲き誇る。形・大きさ・場所・季節と多様に。 植物生態学からみて、“人間活動で大きく撹乱された土地に自然に発生・生育する植物” こんな定義で雑草を位置づけてもいるが、生活環境と植物のせめぎあい!! やはり人間は、弱い立場、と痛感する。生かされているって思う日々である。 こだわり、つっぱって!! 小さな花・野草と語りながらおもう。秋だ。