‘お局様’にどう対処する?
1月
9日
パフォーマンスアップコーチのナカムラトモコです。
先日、ある女性管理職の方と話をしていた時のことです。
その方が疑問に思っていると言われたのが、
「どうして辞める人は残った人に迷惑をかけないように、
引き継ぎノートを作るとかしないんだろうか」。
女性の多い職場で管理職をしている彼女。
きちんと自分の仕事を引き継ぎしないで辞める子、とくに‘お局様’的な子がそうであるのが信じられないと。
その話を聞いて違うことを感じた私。
「実は・・・」
そう、恥ずかしながら私はかつて、この方が嘆かれている原因側の人間だったのです。
でもだからこそ、なぜお局様がそう言う態度に出るのかもわかったりするのです。
きっと、社内で‘承認’されていると感じていないから。
このことは、選択理論心理学でも説明できます。
選択理論心理学では、本来遺伝子レベルで持っている「基本的欲求」と言うものが満たされていないことが私達一人ひとりの不幸に繋がると言っています。
「基本的欲求」とは
・生存の欲求
・愛と所属の欲求
・力の欲求
・自由の欲求
・楽しみの欲求
の5つで、人は全ての欲求を持っているのですが、人によっては、お猪口レベルで満たされる欲求もあれば、バケツレベルでも満たされない欲求もあったりします。
そして人は誰しもこの「基本的欲求」を満たそうとする行動を取るのです。
今回話に出ているお局様は、「力の欲求」が強いと思われます。
お局様は長くそこで働いているため、仕事に対しての自信もあります。
なので会社の人に、きちんと培ってきたものを‘当たり前’ではなく認めて貰いたい。。。
「力の欲求」には、力を誇示したいと言うのもあるのですが、‘承認’して貰いたいと言う欲求も含まれるのです。
しかし、職場では何にも出来ないただの若い女子社員の方がチヤホヤされることが多かったりします。
お局様としてはこれは面白くないわけで。
そうすると嫌みな態度や言葉が出てくるようになり、更に職場で疎まれます。
そう、悪いスパイラルに入っていくわけ。
そこでお局様の取る行動は、皆から明らかに一目を置かれるように、自分しかできない仕事を作るようになるのです。
すなわち、‘他の人に仕事を教えない’。
自分しかできない仕事があることによって、職場で自分が必要な存在、なくてはならない存在であると思われたいのです。
これは辞める時も一緒。
職場に恨みつらみがあれば、自分が辞めることで困ればいい、「あぁ、○○さんが辞めたから、仕事が大変になった」・・と言うことを思って貰いたいと言う‘置き土産’として、敢えて、ちゃんと引き継ぎをしない人が出てくるわけです。
要は認めて欲しいだけ。
「○○さんがベテランでいてくれるから
この職場は保たれているんだよ」
とそう言って欲しいだけ。
きちんと認めて貰っていたら、例え辞めるとしても、「私がいなくなってから困ればいいのよ」なんてことは思わないでしょう。
「あぁ、そんな風に思うのね。
私なんか、辞める時はきちんとノートを作って
残った人に迷惑がかからないようにしていたから、
(お局様に)そんな気持ちが働いているとは思わなかった」
と、その女性管理職。
そもそも、そう言うことがちゃんとできている人だから管理職と言うステージに上がれるわけで。
お局様、やる気がないわけでもないのです。
いえ、むしろ、職場で力を100%発揮できていないこれらお局様の力を、いかに上手く引き出すかが、企業を発展させていくポイント。
女性管理職を増やすのもいいけれど、今いる一人ひとりが力を100%発揮できる職場を作っていって欲しいもの。
私の‘お局’経験が誰かのお役に立てばと、恥ずかしながら、カミングアウトさせていただきました。。。
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