駅前をふらつけば 夢みることを否定される どうせそんなもんだよ 俺なんてと ため息を逃がし 望んだ抜け殻が 吸い込んだ焦げた匂い 落ちた花びらが語り出す 咲くことも知らない 俺の踏まれて黒ずんだ夢 強くなければならない 俺らしくない俺を感じて 吹かれたひと葉の 行き先を追えば高い空 立ちくらみと涙 生きていく 難しさともどかしさ 項垂れた先の 踵を引きずり進めれば それでも を楽しむかのように 落ちてきた枯葉が カラカラと笑っている
偽物の僕なんていないのだから 僕は本物の僕なんだけれど 本物の僕ってどんな僕なんだろう 僕に僕がずっと重なって 自由に自由が重なって あんまり自由じゃなくなって 僕に僕の不自由が顔を出しながら 生きていることを味わう 怒らないといけない時に笑って 泣かないといけない時に笑って けっきょく 笑わないといけない時に笑えず そんな僕がいて 僕が僕に気を遣っている僕がいて そうしたい僕がいて 本当の僕がどんどん解らなくなるけど それでも僕が僕を許せている 僕はまだ僕を愛している