こんな幕引きがあるだろうか。 耐久レースは、いつも怖い。 最後の最後、チェッカーフラッグ受けるまで、本当に何が起こるか分からない。 そして、あとから思うんだよ、後悔するんだよ。 あの時、もう1lap早めにピット入れておけば、、または、もう1lap引っ張っておけば。・・・・・ペースダウンの指示をしておけば、給油量を1リットル多くしておけば。 本当に、レースは人生そのもの。 順調に行っていても、足下すくわれることもある。 ル・マンだって、チェッカー直前で走れなくなった例もある。 確実に言える事は最後の最後まで、チェッカーフラッグを受けるその瞬間まで諦めずに闘う者にレースの神様は微笑んでくれる。 SERTが白煙上げて、それをモニターで確認した監督が潔くヘルメットを脱いだ瞬間、涙が溢れた。出来ることなら引退の花道を歩かせてあげたかったじゃないか! ファイナルラップのS字でトップの10号車がこけた瞬間、ライダーの気持ちが辛すぎて、直視出来なかった。 最後まで目を離せない、とんでもないレース展開だった。 こんな8時間、あるのか・・・・・。 そして、5連覇のYAMAHA。最後の最後までコースに留まって居たからこそ、この偉業に繋がった。 みんな、凄く頑張ったんだもん、結果はともかく。 これもレース、これがレース。