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牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA

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牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA   
第66話 十字架を造った男たち ③「木工職人ジョンさん」  

  十字架の土台をヒロさんが造ることが決まった。ついに十字架制作の めどが立った。さあ後は十字架を誰が造るかだ。仕事を無料で引き受けてくれたヒロさんに礼を言うと同時に、さっそく十字架を木で造ることの出来る人がこの敷地内にいないかどうか聞いてみた。「ところでヒロさん、この敷地内にはずいぶん色んな製造業があるけど、十字架を造ってくれる木工製作のショップはあるかな?」 すると「木工製作ならすぐ隣にありますよ。」

「え、マジで?!」私は思わずのけぞった。「メチャクチャ腕が立つ人で、高級住宅の階段の手すりなどを製作する白人の職人です。彼は今日も働いてるはずですよ。ジョンさんと言います。今すぐ行って見たら?」と言うので、「よっしゃー!これはいよいよ神の導きかもしれない」とワクワクしながら2軒隣のショップへ駆け足で行った。

キレイで真っ白な おがくずまみれのショップで白人の男性と助手らしき男性2人がコンピューター制御のマシンの音を立てて働いている。私はさっそく「お仕事中スイマセン!」と挨拶した。ジョンさんは仕事をする手を止めて出て来た。私より少し年上でゴッツイ体、見るからに職人の風貌だ。「あなたがジョンですか? 私は自身で働きながらハウスチャーチを運営している牧師のミッキーと言います。自立式で分解して持ち運びできる十字架を造りたいのですが、やってもらえませんか?リック(ヒロさんの英語名)にあなたが腕の良い職人だと聞きました。実は彼が鉄で土台を造ることになってます。」

私は挨拶もそこそこに本論に入りまくし立てた。「ほう?リックが土台を鉄で?」と意外そうな顔をしつつジョンは、「俺は十字架を造ったことはないが、造れなくなくはないよ」。 私は「ホンマですか!!やったぜ!!」と飛び上がった。ここからが関西人だ。「おいくらで?」と速攻で聞いてみた。ジョンは「うーん」と言いながら天を仰ぎ目をつぶって考え始めた。10秒ほどたっただろうか。彼は「いらない。」とポツリ。

「え!?何で。。。?」 私は絶句した。「アンタ、自分で働きながらタダで牧師やってるんだろ?だったら俺もアンタからカネは貰えない。実は俺もクリスチャンなんだ。だから俺もアンタと一緒に神のために働くことにした。」 ああ、何と言うことだろうか! まだ彼と会って2分しかたっていないというのに! 私は今日、神がここへ導いてくれたことを知った。今度は私が天を仰ぎ、溢れ出ようとする涙をこらえていた。主はついに祈りに答え、願いを叶えてくださった。Hallelujah.

「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。
 主は御名にふさわしく、わたしを正しい道に導かれる。」
            詩篇23篇1,3節、共同訳     
2022-7-22

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