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牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA  第22話

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牧師、バイカー、鮨職人として。...
第22話「ついに法人化 成る」 武曽氏シリーズ最終回   

   さて、教会のアカウントの立ち上げと同時に非課税認可の申し込みをIRS(歳入庁:日本の国税庁に相当)へ送ってから数カ月したある日、ワシントンDCから多くの書類が入った分厚い封筒が届いた。「ゲッ!」嫌な予感は当たり、これまでに送った資料では全く不十分で、特に規約と綱領に関しては全部初めからやり直せと言う。その他にも教会内の礼拝所やトイレなど使用施設の写真をはじめ私自身に関する記録など、提出すべき資料が満載されてる。

さっそく武曽氏に調べてもらったところ、「これはヒドイ!古林さん、これは無茶苦茶だ!はっきり言ってこれは“いちゃもん”ですよ。まるで認可を取らせたくないみたいですね。」と彼。以前は宗教法人の非課税認可など楽勝で取れたのだが、それゆえ詐欺に使われることが増え ここ数年急に厳しくなり、さらにはリーマンショック直後の不景気でもありNPOへの課税法案まで議会で飛ぶ出す始末で、宗教関係の認可は難しいのだと言う。

「何とかしないといけない! 今までは基本的にアシスタントに任せてきましたがここからは私がやります!」と武曽氏は仕事に取りかかり、私も指示された資料を集めた。礼拝所などと言うものなどなく、当時はただ時間割サブリースの事務所を借りてただけだったが、ウソを言うわけにもいかないのでそこの写真を撮り、たまに信者らが泊まり込む自宅アパートのリビングルームを”寮“として説明するなど出来るだけ多くの資料を載せ、最後に丁寧な英文を作成して再トライ。

約1ヶ月後、やや薄めのA4ファイル封筒がワシントンDCから届き、中に「ここにSo Cal Bible Church(南カリフォルニア聖書教会)の設立を認可する。国務長官:デボラ・ボーエン」とあり驚いた。ついにやった! ハレルヤ! 急いで武曽氏に連絡したところ、「おめでとうございます!本当に良かったです!一時はどうなることかと思いましたが、『この人だけは何としても助けなきゃ!』と思って頑張りました!」 後で知ったことだが、彼の顧客は大企業が多く初期手数料だけでも1万ドル近くにもなるそうだが、今回の多大な労にも関わらず1000ドルぽっちの支払いで済んだ。それでも彼は「教会からお金をいただいてごめんなさい。」と何度も仰られたので恐縮した。本当に主は彼を通して大きな御業を成された。

「見よ。わたしは、使いをあなたの前に遣わし、
 あなたを道で守らせ、
 わたしが備えた所にあなたを導いて行かせよう。」
       出エジプト記23章20節

この後、武曽氏は当教会の発足式に往復200キロかけて参加されたり、クリスマスには中華料理をご馳走してくれたり、献金もして下さった。しかしまだイエスを信じてはいない。10年たった今も武曽ご夫妻の救いを毎日祈っている。
                              2-4-2020

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