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くまごろうのひとりごと

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大井町永楽

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大井町永楽
東京のJR大井町駅品川寄り改札口を東に出ると昭和の香りがする飲み屋街がある。その中に永楽という小さなラーメン屋がある。この店は古く、くまごろうの記憶が正しければ小学生だった65年前ほど前、大井町駅から徒歩10分ほどの所にある会社に勤務していた父のなじみの店として連れて行ってもらった。

戦後の混乱期を脱し、食糧事情もある程度改善していた当時、このラーメンは絶品だった。炒めたといういうより焦がしたネギと黒いスープが特徴のラーメンは当時支那そばと呼ばれ、父は『そば2つ』、と注文していた。それ以来機会があるごとに大井のラーメンとしてくまごろうの好みの店となり、訪れた回数は数知れない。やがて子供達も連れてゆくようになり、親子3代でひいきの店となった。1978年にアメリカに移住してからも帰国すれば永楽を訪れた。

今年3月に日本を訪れた際、東京の大学に通っている孫息子を連れて永楽でラーメンを楽しんだ。この店は経営者が何回か替っているようだが、ラーメンは最初に訪れた時と変らない。孫も気に入りこれで親子4代にわたるひいきの店となった。

ラーメンは650円、シアトルでは最近ラーメン屋がたくさんオープンしているが、どこも$10以上、店によっては$15もするので、おいしい大井のラーメンはお値打ちに感じる。
#グルメ

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