LAN工事のABC-038(通線6)🙂

LANケーブルの通線でパイプ内に通線する場合。

一番厄介なのは、既設パイプのメッ線が動かない場合である。
経年変化でパイプとメッ線の外皮はくっついてしまっているケース。
両端を二人で押し引きを何度も繰り返すと動く場合がある。

動いた場合、いきなりLANケーブルを接続せず、通線用ワイヤーをつなぎ、一旦
交換したほうが事後の処理が楽になる。

メッ線が無く、パイプだけの場合。
通専用ワイヤーを入れる。 途中で止まる場合には押し引きを何度も繰り返す事。
いきなりLANケーブルは入れない方が無難。

LANケーブルは絶対強い力で引っ張ってはならない、一定以上(11kg)の引張力で
引くと、ツイストの撚りに影響が出て、性能劣化になる。


わかお かずまさ
VegaSystems

📷📷📷📷📷📷
#LAN_PRO
#kuma

ワオ!と言っているユーザー

LAN工事のABC-037(通線5)🙂

通線工事の中で一番困難と思われるのは、鉄筋のマンションなどで、「梁」が存在
する場合である。多くは通線に供する貫通孔があるが、そこを通線するには、点検口
等が必要となる。点検口の設置は、さほど大事ではなく、工務店に依頼すれば簡単に
取り付けてくれる。

マンションの点検口は浴室にほぼ限られる、これ一つでは中々大変。
ダウンライトなどの開口部が利用出来るが、一番厄介なのは梁を越しての通線である。
これは木造家屋では考えられない難関である。

ここで点検口があれば、壁中などの通線は比較的簡単で、美観も保たれる。

わかお かずまさ
VegaSystems

📷📷📷📷📷📷
#LAN_PRO
#kuma

ワオ!と言っているユーザー

LAN工事のABC-036(通線4)🙂

LANの通線工事の注意点としては以下の事項があります。

1:美観にこだわらない
特にやむなく露出部分がある場合、直角に曲げろとか、ステップルでまっすぐに
等は性能劣化の第一元凶です。通信速度に大きく影響します。

2:情報コンセントは極力やめる
家庭などの新築の場合、壁に情報コンセントを希望されますが、100Base時代ならともか
く10Gでは極力接合部分を減らすことが高速通信の基本となります。

3:余長を極力減らす
レイアウト変更などのためになど、余長を必要以上にとり、挙げ句にとぐろを巻くように
ケーブルを保存するのは速度低下の大きな原因となります。


わかお かずまさ
VegaSystems

📷📷📷📷📷📷
#LAN_PRO
#kuma

ワオ!と言っているユーザー

LAN工事のABC-035(通線3)🙂

通先工事はプロの仕事の範疇ですが、少し器用な方ならDIY可能です。
壁や天井の構造がわかれば、意外に出来るのです。

壁や天井内に通線するのを隠蔽といいます(隠す意味)、これは美観だけではなく
直線で通線できたり、「ケーブル止め」が不要であるため便利な工法です。

通線が出来ないから(めんどうだから)WiFiにするのは危険な選択です。
速度も安全性も有線が一番です。

特に速度の表記で「速い!」と勘違いする方がいますが、有線には絶対勝てません。




わかお かずまさ
VegaSystems

📷📷📷📷📷📷
#LAN_PRO
#kuma

ワオ!と言っているユーザー

LAN工事のABC-034(通線2)🙂

通線はメタルと光では異なります。
メタルの場合、最も通線時に注意が必要なのはキンクです。

キンクはケーブルのねじれによって引き起こされる現象で、ロープやLANケーブル
以外のケーブルでの発生とは結果が異なります。

LANケーブルでのキンクは原則修復不可能です。キンクの状況にもよりますが
キンクで芯線の撚りが崩れ、外見上戻っているようでも、内部損傷を受けています。

この崩れが伝送周波数特性を劣化させ、伝送速度に影響を与えます。
10G伝送ではこの問題が大きく、よほど慎重に扱わないと通線時にケーブルをダメに
します。その意味で10Gは長距離伝送はかなりハードルが高いと言えます。




わかお かずまさ
VegaSystems

📷📷📷📷📷📷
#LAN_PRO
#kuma

ワオ!と言っているユーザー

LAN工事のABC-033(通線1)🙂

電線を目的の機器間に配線する事を「通線」と呼びます。
電気工事や電話工事では、この通線=つなぎこみ 
LANケーブルもプラグ付きのパッチケーブルであれば、同じとなります。

ただし、プラグ処理(成端と言います)がなされていないケーブルを通線する場合には、
成端処理と通線処理は別扱いになる場合があります。

特に光ケーブル等は成端処理に高い技術が要求されるため、通線と成端を別の工事会社
がやることも珍しくはありません。

LANケーブルの成端は、10G伝送時代となり簡単では無くなっています。
一見、非効率に思える分業が実は最適化されているのです。


わかお かずまさ
VegaSystems

📷📷📷📷📷📷
#LAN_PRO
#kuma

ワオ!と言っているユーザー

LAN工事のABC-032(PoE9)🙂

PSEの種類

PSEには、大きく分けて「エンドポイント型」と「ミッドスパン型」というふたつの種類
があります。エンドポイント型は、HUBなどの機器がPSEとなっているものです。
HUBなどがPDに直接給電します。逆に、ミッドスパン型というのは、HUBなどと繋がって
いるPDとの間にPSEをかまし、LANの途中から給電を行うものです。

注意すべきポイントとして、エンドポイント型は、ケーブルの給電方法でAlternative A
でもBでも使用でき、ミッドスパン型はAlternative Bしか使用できない点です。
ミッドスパンで途中から電圧を印加することにより、信号対を流れるデータに影響を与え
ないように定められたようです。

これはPoE初期の段階で、10/100BaseTXでは使用されなかった、4/5-7/8の部分での
電力伝送の名残のように思えるのです。

もう一点、重要な部分として、Alternative Aの極性は、1/2-3/6の極性が
プラス・マイナスのもマイナス・プラスも存在することです。

しかし、PD側はどちらでも、どの極性でも受電できる仕様となっているので、
PSE選定の段階で、Alternative AかBを気にする必要はありません。


わかお かずまさ
VegaSystems

📷📷📷📷📷📷
#LAN_PRO
#kuma

ワオ!と言っているユーザー

LAN工事のABC-031(PoE8)🙂

PoEならではの機器にエクステンダーがあります。
PoEでは給電機器をPSE、受電機器をPDと呼びますが、このエクステンダーは
PD/PSEとして動作します、受電して、それを給電器として送り出しのです。

一見理想的に思えますが、使用にあたっては様々な注意点があります。
一番重要なポイントは自身でも電力を消費するので、デイジー(数珠つなぎ)での収納
限界がある点です。
更に、これにLANケーブルでの電圧降下が加わるので、最終端にカメラなどのPDを
使用する場合には綿密な計算による設計が必要となります。

特に現時点ではIEEE802.3atが実質最大電力機器のため30WがMAXであり、ここから
電力を消費すれば、限界が見えてきます。

もう一点重要な注意点として、停電から復電した時の突入電流の発生で、接続された
機器が正常動作しないケースが発生するリスクです。
LANケーブルでの抵抗値が大きく影響するので、この部分にも設計には注意が必要です。

仕様だけを見ると、とても利便性の高い機器に思えますが、注意点があるのです。


わかお かずまさ
VegaSystems


#LAN_PRO
#kuma

ワオ!と言っているユーザー

LAN工事のABC-030(PoE7)🙂

PoEシステムで注意が必要な機器にインジェクターがあります。
インジェクターは非PoEのLANケーブルにPoE電力を供給するための
機器です。
非PoEのHUB出力を、インジェクターの「in」に接続すると、「out」側の
ポートはPoE電力が印加された出力を得ることが出来ます。

これは、このケーブルの先にPoEカメラを設置したい等の要望にはピッタリ
の機能となります。

ただし、以下の注意点があります。
この機器はHUBのように増幅やコリジョンを制限する機能はありません。
あくまでも「電力」のみを印加する機器です。

このため、「out」側の出力ケーブル長は、「in」側での長さに加えた長さ。
つまり、in側が80mならout側は20mが上限となります。
この部分が意外に知られていないのです・・・


わかお かずまさ
VegaSystems


#LAN_PRO
#kuma

ワオ!と言っているユーザー

LAN工事のABC-029(PoE6)

PoEの規格はIEEEで定められています。
現在、IEEE802.3af/at/btが公開されています。

ここで重要なのは「下位互換」と言われるルールで、PSE(給電)とPD(受電)の
関係はPSEが802.3btであれば、PDはaf/at/btのどれもが稼働することを指します。
無論、電力供給の問題があるのでaf PDat/btでは動作が保証されません。

ところが、このルールが適用出来ないケースがわずかながらあるようです。
これは802.3atでの期間があまりにも長過ぎたため、802.3atでは「亜種」が
製造されてしまい、PSEが802.3btでPDが亜種の802.3atの場合、稼働はするが
電力供給は802.3afレベルしか供給されない事例が発生しています。

しかしこれはPSEに搭載されるチップで回避が出来るようで、この辺りが複雑
な状況となっています。


わかお かずまさ
VegaSystems


#LAN_PRO
#kuma

ワオ!と言っているユーザー

×
  • ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
    ログイン
  • まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
    新規ユーザー登録へ