LANケーブルの性能試験(FLUKE)その2

LANケーブルの性能試験には現在、このFLUKE社のテスターが最も用いられています。
性能試験でなければ、沢山のテスターがありますが「性能」となれば、この機器しか
実質ありません。

このテスターは、「合格」「臨界合格」「不合格」などの判定がありますが、この判定
のみでの判断は問題があります。
判定には、様々なデータを読み解く事が必要ですが、作業者の多くは、この読解をして
いません。今回は連続シリーズで、この読解について解説します。

その前に、LANケーブルの生い立ちについて触れます。
LANケーブルは、イーサネット方式が主流と定まったころは、10Base2/5でした。
これは同軸ケーブルを使用する方式のた、現地での加工が面倒かつ、ネットワークは
一本のケーブルにすべて接続せねばならず、実質的多数のPCの接続には難点がありました。
そこで、電話線の接続形態(RJ-11)を改良したRJ-45でのプラグが作成され、HUBでの
接続が可能となり、現地加工や多数の接続が飛躍的に改善されました、これが10Base-Tです。
10Base-Tでは伝送帯域(通信速度)に限界があるため100Base-TXへの改善が行われ、
帯域は改善され速度は向上しましたが、このころからインターネットが普及段階に
入り、WAN側の伝送速度が向上してきました、ADSLなどの普及です。
※100BaseTXは二対の伝送回路を送信、受信用定め、通信をおこなう形式です。

さらに、LAN環境を利用した、クライント・サーバー方式のデータベースが普及し、
LAN環境化の伝送帯域のさらなる増大は必要となります。
これに対応したのが、1000Baseが計画されましたが、使用するLANケーブルの
伝送特性が問題となり、効率的である1000Basse-TXは普及せず、当時のCat5の改良型
Cat5eでも使用可能な1000Base-Tが採用されることに傾きました。
この方式は4対にそれぞれ250MBpsを「送受信」させる方法で、送信・受信を同じ
回路で行うため、切り替えを必要とする厄介な設計ですが、これを電子回路DSPで
解決しました。しかし当初はDSPの効率が悪く、HUBがオーバーヒートする問題や、
送受信の切り替えが4対間でノイズの発生を助長する結果となり、ケーブルはもとより
プラグ内での干渉が大きな問題となりました。

この解決のため、プラグやケーブルの改善が頻繁に行われました。1000Bsseが安定
したころ、今度は10Gの要望が出始め、さらなる機材の改善が求められ現在に至って
います。

このため、テスターもこれらに追随し進化しています。
ケーブルもCat5e>Cat6>Cat6e>Cat7>Cat6a>Cat8と進化しています。
※Cat6eはSANWAがCat6aの制定前に商品化したため、伝送理論を理解しない「規格信者」
から「マガイモノ」とされた時期がありますが、これはすでにエイリアンクロストークを
理解し対応をしていた製品です、名称はCat6aは制定される前で証明が出来ます。

これらの伝送帯域が高い周波数に及ぶことで、様々な問題が発生し、その対応のため
テスターも進化しています。そのため測定には十分な知識と使用経験が必須となり、
単純に合格・不合格ではなく、データ諸元を読み解く能力が要求されるのです。

「つづく」


わかお かずまさ
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今日の日の出(2023.01.15)😊

今日は霞も雲もなく、綺麗な日の出の瞬間が撮影出来ました。
NDで減光し、太陽を「点」で撮影。
昨日も今日も、自宅で仕事です・・・・

わかお かずまさ
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