車載用の12Vバッテリーの並列接続運転の試験中です。 このバッテリーは安価で耐久性もあり、現時点では重量以外の問題は 少ないのです。 並列や直列の運用試験を繰り返しています。 それぞれに長短があり、最終決定のための試験運用です。 並列も直列も、バッテリー個々の性能(劣化)がばらつくことにより 全体としての能力が低下します。 この部分をどう回避するかが重要な問題で、すでにこれに半年以上 費やしています。 見据えているのは、家庭内電源の直流化で、移行にはハイブリッド としてのAC/DC混在もありますが、最終的(未来)は直流化になると 予想します。 無論、外部供給はACですが、太陽電池等はDCであるため、地産地消 を考えると、最後はDCに行くつくと考えます。 今の実験での問題点は、並列でのバッテリーの電圧差(劣化等)での フリップフロップによる急速なバッテリーの劣化を防ぐための 逆流防止ダイオードの性能試験です。 ダイオードは低電流であれば、その内部抵抗は問題になりませんが、 電流値が増えると、電圧降下が問題になります。 電圧降下は場合によっては2Vを越えるケースも想定されるので、 電圧維持はもちろん、ダイオードの発熱による破損も考慮が必要です。 対策は性能追求や場合によってはダイオード並列での使用も検討せね ばなりませんが、それにはしっかりした実験が必須です。 ※並列使用はあくまでも実験です、実際の商品化には使用出来ません。 これは電圧降下の低減ではなく放熱の分散が目的です。 とにかく「ありもの(既存部品)」を工夫して実験をすすめないと、 費用や時間がかかり過ぎて、結果が得られません。 エネルギーを扱う実験は、信号伝送とは異なり、僅かな接触抵抗も 異常動作となり、判定を誤る恐れがあるので、実験治具もしっかり 作らねばなりません。 単純な仕掛け、新規性はありませんが、誰かがとことんやる必要のある 実験だと思うのです。