まだ冷房が必要な夜もあり、とても白露どころでは ありませんが、一応暦ゆえ 以下、伊勢物語 六段 芥川より 昔、男ありけり。 女のえ得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、 からうじて 盗みいでて、いと暗きに来けり。 芥川といふ川を率て行きければ、草の上に置きたりける露を、 「かれは何ぞ。」 となむ男に問ひける。 行く先多く、夜も更けにければ、鬼ある所とも知らで、 神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ、 あばらなる 倉に、女をば奥に押し入れて、男、弓・ヤナグイ を負ひて戸口にをり、はや夜も明けなむと思ひつつゐたりけるに、 鬼はや一口に食ひてけり。 「あなや。」 と言ひけれど、神鳴る騒ぎに、え聞かざりけり。やうやう夜も明けゆくに、 見れば率て 来し女もなし。足ずりをして泣けどもかひなし。 白玉か何ぞと人の問ひし時 露と答へて消えなましものを 今どきのオネエサンはおんぶなどの必要も無く、 鬼等が現れれば、ちょっとインスタに等といいかねません。 あな、おそろしや・・・
ワオ!と言っているユーザー
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