生齧りの中国語のお話です。仕事柄、どうしても会話の必要があり、やむなく色々な方法を試みていますが、一番有効かつ安価、誰でもOKなのはSkypeなどのchatでオンライン翻訳で対応する方法です。ところが現場ではこれが使えません(泣)。 おまけに散々Chatをしているので、「中国語OK」と 相手は「誤解」しているので、盛んに話し掛けてきます(汗)ところで誤解を生む漢字 打算=XXする予定 手紙=トイレットペーパー 猪=豚 去=行く これは英語のleaveと同じ用法 前年=一昨年漢字ではありませんが、パンダを熊猫と書き 「しょんまお」と発音しますが、発声を間違えると 「胸の毛」に聞こえるそうです・・・ 「私はパンダに触ってみたい」 「私はパンダが好きだ」 「私はパンダが見たい」 どれもありふれた会話ですが、発音を間違えると とんでもないことになります(汗)中文の四声は、かなりのトレーニングが必要で、 発音の難易度は英語の比ではありません、文法は 英語に比べれば簡単と言えますが、この発音で 散々痛めつけられます。 何せ発音で想定する漢字が異なるので、「たどたどしい会話」の範囲が極めて限定されます。 日本語のように120程度の音しかない言語族には 厚き壁です。そしてこの発音の難しさが、中国人にとっては英語の壁となっています。 中文と英語は文法が同じなので、との指摘がありますがとんでもない話で、時制変化もないし、会話では日本語のように主語も曖昧。 発音は最悪で、ピンインと呼ばれる中文の発声方式で英語の発音をされると全く意味が通じません。数年前、広州の空港で荷物検査の際、私が「あなたの英語はわからない」と言ったら、お前の英語こそ変だと言われ、検査について揉めて、大騒ぎとなり空港の警察官が6人も駆けつける騒ぎになりました。 幸い、その警察官の一人が極めて正確な英会話が出来たので事なきを得ましたが、中国人が独学に近い形での英会話習得は、英語を似て非なるものにしていく傾向があります。 近い将来、文法は同じだけと会話が出来ない英語らしき「言葉」が生まれる恐れを感じました。嗚呼、バベルは古代の話ではありませんね・・・写真は秘密兵器の携帯辞書です