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10道県の高山生態に危機@長野県環境保全研究所

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温室効果ガス排出量の増加に伴い 地球温暖化 が進む中、21世紀末には10道県の高山帯の動植物は、より標高の高い場所など生息に適した地域を失うことが長野県環境保全研究所などの推計で判明しています。平野部や島の多い千葉県や沖縄県なども影響が大きく、研究チームは「温室効果ガスの削減と同時に、野生動植物の移動補助などを検討すべきだ」と指摘しています。研究成果は日本だ御学会館において27日、環境情報科学研究発表大会で発表されました。

温暖化で徐々に生息環境が暑くなると、生物は同じ気温を求めて北上するか、より標高の高い場所へ移動します。研究チームは約1キロ四方の年平均気温を現在(1981~2010年)と将来(2076~2100年)で比べ、元と同じ気候条件の場所がどれだけの速さで移動するか試算しました。単純な仮定に基づき汎用性の高い指標を推計するのが目的で、気温以外の条件も考慮した解釈も必要といいます。

その結果、最も速かったのは沖縄県で、生息に適した場所は1年間に2174メートル移動。2位は千葉県の738メートルで、いずれも周囲に標高の高い所がなく、遠くへ移動する必要が生じています。温暖化のスピードに動植物の移動が間に合わず、絶滅の危険性が高まります。

北海道、山梨、長野、富山、静岡、岐阜、栃木、群馬、新潟、石川各県の高山帯では、国内に「移動先」が見つからないケースが出る可能性があります。全国平均は249メートルで、多くの樹木にとって適応は難しく、研究チームは「動物園での飼育や種子の保全などしか方法がなくなる可能性がある」と指摘しています。
一方、温暖化が進んでも周囲に同じような環境があれば移動距離は短くなり、最も速度が遅いのは山梨県の78メートルでした。

地球温暖化による人間社会に及ぼす台風や大雨の影響だけでなく、野生動植物が気候変動の速度に追い付けない可能性があることは広く認識されていないようで、見過ごされないか危惧してしまいます。

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