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50歳からの起業 ー シアトルから福岡へ

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日本の美

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先日東京であった高校の同窓会(東京支部)に同窓生として寄稿文を頼まれて下記のような投稿をさせていただきました。



今回の渡米も11年目に入り、学生、独身時代を合わせると延べ15年のアメリカ生活 があっという間に過ぎました。2年半前には永住権を取得し、事業コンサルティング会 社をここシアトルで起業したことから、まだまだ米国生活が続きそうです。しかし、故 郷は遠きにありて想うものとはよくいったものですね。日本を離れると、日本人である ことをさらに自覚し、日本を誇りに思う一方、日本の今の姿にとても憂いを感じます。 同じ想いが故郷防府に対してもあります。

先日、日本を代表する刀匠吉原義人氏と知己を得たご縁で、日本刀に宿る日本人の精 神や芸術美の紹介、鍛錬場のオープニングに至るまでのイベント・コーディネートをシ アトルで手掛けました。今回のようなイベント、武術指導や文化紹介を通じて心に響く のが「日本の美」です。それは、容姿とかの外見ではなく、我々の血に脈々と流れてい る「和の心」です。

「日本の美」に多くの欧米人は、興味と畏敬の念を抱いているのに対して、肝心の 我々は、忘れかけているのではないでしょうか? 生活習慣があまりに米国文化に毒さ れていないでしょうか?シアトルで少林寺拳法を教えたり、居合を練習する機会などを 通じてもその事を痛切に感じます。「美」には人との和もあれば、自然との調和もあり ます。「ええ日和ですのんたあ。元気にしちょられましたか?」と聞かれると、祖母の 挨拶はいつも決まって「おかげさまで」でした。それは、周囲の自然や人々など全てへ の感謝の心=「和の心」だと思います。昨今の日本人は、この和の心に誇りを失いつつ あるのではないでしょうか? つまり、大和魂と調和の和、そして縁の輪にも繋がる心 です。

島国で長い歴史の中で育まれた単一民族同士に通じる阿吽の呼吸。それは海外では全 く通用しません。説明しても理解にはまだ隔たりがある国際社会。しかし、説明しない 「日本の美」がどれだけ多くの海外の人々に正しく伝わっているか? これもまた別の 問題としてあります。まずは我々ひとりひとりが、日本人としての誇りと自信を取り戻 すことから始まります。そして、次世代に残すべき日本の美(我々の魂)が、諸外国か らも畏敬の念で認められるよう努力する(伝承)ことが不可欠です。自国のスタンダードを持たない国が、歩み寄りのグローバルスタンダードを構築することも出来なけれ ば、リーダーシップを取るのはほど遠いことでしょう。

同じ田舎で生まれ育った「地縁」や同学年だったという「機縁」というふうに縁(え にし)は、因(ゆかり)という種子を育てるに欠かせない水や光だと思います。「縁」 を再認識し、感謝する機会を与えてくれるひとつが同窓会でしょうね。これからの世の 中、ヒエラルキー型の旧態組織でなく、一人一人のネットワーク(縁)でいろいろな可 能性の広がりがある面白い時代に入っています。防府、東京、シアトルと時空を越えた 「和」も可能でしょう。そんな新しい「縁」を創りだす今回の九華会になることをシア トルの地から願っています。
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