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老犬の世話で自己嫌悪

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老犬の世話で自己嫌悪
目やにを取るのも一苦労。でも楽しくやります!



先日、思い切り手首を噛まれた後、つい首を後ろから掴んで、噛みつこうとする度に床にねじ伏せてしまったのです。

「覚えさせなきゃ」「人を噛んだらダメだと」――その瞬間はそう思ってしまいました…。

「老犬は目や耳が機能しなくなると、噛んだり吠えたりすることで身を守る」「怒ってはいけない」と獣医師さんのウェブサイトで学んだのに…。

「クーン…」――手の下でバク君の泣き声が聞こえました。

翌日、自分のしたことがずっと気になって、今度は人間の認知症について調べてみました。バク君は認知症も発症していると思います(庭で迷って戻って来られなかったりという症状あり。目が見えないからかも?)。

というのも、友人のお母さんが認知症になった時、彼が言っていた言葉を思い出したからです。「時々とてもひどい言葉を言うんだよ、ひどい時は殴りかかってくるんだ、優しかった母がね、別人のように」。

調べてみるとたくさんありました。認知症になった家族が暴力的になったという相談が。それに回答している医師いわく「認知症患者は感情のコントロールが難しくなり、ちょっとしたことが引き金で感情が暴走してしまいます」。

例えばご家族が、前回の失敗から「大丈夫?」と心配顔で何度も聞いたりすることで、相手の感情を感じ取って不安や怒りが爆発する…といった具合です。

それで叱られると、どうしようもない気持ちになって追い詰められてしまうのだそうです。

大切なのは、不安や怒りの表情や態度を私自身が出さないこと。そして何があっても、「大丈夫だよ」という気持ちで対処してあげること。叱るなんてとんでもない…。

まだまだ修行が足りません…でももう絶対に絶対に叱ったり首をつかんだりしません。



10/6「狂暴化した老犬と暮らす」https://jp.bloguru.com/RuCommunications/417656/2021-10-06



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猪股るー:広告&翻訳代理店「Ru Communications有限会社」代表。広告代理店のコピーライターを経て、『るるぶ』『三都物語』などの編集者、女性向け情報誌『アヴァンティ』副編集長に。著書に日本植民地時代を生きた台湾のお年寄りを取材した『愛する日本の孫たちへ』(桜の花出版)、韓国で発売された日本語教材『チョロムンイルボノロマルハジャ(今時の日本語で話そう)』(サラミン出版)などがある。現在はアメリカ在住。

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私とリチャードさんの対談もぜひお読みください。
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#老犬が噛む #老犬が狂暴化 #老犬介護

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m_a
m_aさんからコメント
投稿日 2021-10-20 07:44

わたしは(時々、凶暴化した)母の介護(の真似事)をしてました。人間も辛いですが、犬もそうですね。
怒ってはいけない。
そう頭ではわかっていても、ですよね。
おおらかに、何があっても大丈夫!という気持ちで。
難しいけれど、でも、きっと、今そう思っているだけで、もう既に「ちがい」は出てきていると思います!!

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アメリカ在住ライター/猪股るー
アメリカ在住ライター/猪股るーさんからコメント
投稿日 2021-10-21 01:30

ご自身の経験を含め、慰めてくださってありがとうございます。色々考えさせられますね…自分の未熟さや、家族の一員が別人格になっていく悲しみや不安…気分転換しながらやってみます!

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