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ツナ缶レビュー zu-mix3.0

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■初めての方は、国産ツナ缶の面白いとこをつまみ食いできる #めずらしいツナ缶 がおすすめです。
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 ツナ缶レビューに大ボリュームの解説を交えた「ツナ缶の本 The Unlimited」が人気です。

No.57 マルハ(マルハニチロ) まぐろフレーク味付を食べたレビュー

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No.57 マルハ(マルハニチ...
“まぐろをほぐして、しょうゆで煮込みました。まぐろのうまみとしょうゆの甘辛さが、ごはんに良く合います。”


  マルハ(マルハニチロ) まぐろフレーク味付
  まぐろ味付けフレーク・普及品


☆コメント
 さんまの蒲焼缶で有名なマルハニチロのツナ缶。廉価品はすべてあけぼのブランドで販売されているが、国産品の一部にマルハ名義の製品がある。
 スペックを読む限りオーソドックスな味付け缶で、製造固有記号のSHCは恐らく焼津のサスナが製造を受け持っているものと思われる。サスナは古くから焼津で高品質な缶詰をOEM製造している老舗缶詰会社だ。

☆缶を開けたところ
  
 茶色の身が詰まっている。汁気はやや少なめ。
 あまじょっぱい。はごろも煮より若干薄い程度だが、それでもそのまま食べると相当濃い印象を受ける。これ1缶でおにぎり7つくらい作れそう。
 
 従前からある味付けのレギュレーションを遵守した、扱いやすい味付缶である。
 缶の内側は素ブリキなため、使い残したら別の器に移すこと。開缶後は酸素に触れてスズが溶けやすい。

☆各種評価
・グレード ★★☆☆☆
・価格   ★★☆☆☆ #96円/個
・味覚評価 ★★★★☆ #よく言えば普遍的
・入手性  ★★★☆☆ #スーパーに売ってる
・原産国  国産

☆スペック
内容量 70g
84kcal/缶 食塩相当量1.5g
原材料 まぐろ、しょうゆ、砂糖、糖みつ、かつおエキス、調味料(アミノ酸)、増粘多糖類
(原材料の一部に小麦、大豆を含む)
JAN:4901901096184 製造固有記号SHC
販売者 マルハニチロ株式会社(東京都江東区豊洲3-2-20) 製品ページ
Tuna canning review No.57
#マルハニチロ #味付

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バロー(valor) Vセレクト まぐろフレークを食べたレビュー

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バロー(valor) Vセレク...


  バロー(valor) Vセレクト・まぐろフレーク
  きはだまぐろ油漬けフレーク・廉価品



☆コメント 
 中部地方をメインにスーパーを展開する、バローのプライベートブランドがVセレクト。
 バローのPBツナ缶はこの数年でたびたび変化を遂げている。筆者の知る限り(2009)最初はまるなか知床食品のきはだ油漬で、その後2013年辺りから「Vセレクトを外したマルナカ製めばち油漬」を経て、気づいたらこのホテイOEMになっていた。
 この間に値上がりを続け、3缶198円→3缶248円→3缶268円となっている。3缶198円だった頃は価格を凌駕する究極のツナ缶として学生時代の筆者を支えたが、現在は微妙な価格帯のツナ缶だ。迫り来る円高とインフレーションに耐えられなかったのだろう。
 

 ☆缶を開けたところ
  
 輸入ツナ缶の割に身がやや大きく固めの食感。油も多い。
 若干の生臭さとえぐみがあるが、極端に生臭いわけではない。良くも悪くも値段なりの味がする。
 
 ありふれた輸入ツナ缶の中ではまだ順当な品質を残しているように思える。しかし、時代の流れと共に価格がふたまわり高くなってしまった。
 もう30円足すとシーチキンNewLフレークに手が届くことを考えると、二の足を踏んでしまう消費者は多そう。


☆各種評価
・グレード ★☆☆☆☆
・価格   ★☆☆☆☆ #89円/個
・味覚評価 ★★☆☆☆ #値段なり
・入手性  ★★☆☆☆ #バローおよびVドラッグに常在
・原産国  タイ

☆スペック
内容量 80g
220kcal/缶 食塩相当量0.7g
原材料 きはだまぐろ、大豆油、食塩、野菜エキス/調味料(アミノ酸等)
JAN:4539114046063(単品)/4539114046087(3缶) 製造固有記号RS
輸入者 (株)ホテイフーズコーポレーション(静岡県静岡市清水区蒲原4-26-6)
Tuna canning review No.54
#きはだまぐろ #スーパーpb #油漬

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駒越食品 ライトツナフレークを食べたレビュー

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駒越食品 ライトツナフレークを...


  駒越食品 ライトツナフレーク
  きはだまぐろ油入り水煮フレーク・普及品


☆コメント
 まぐろ中とろ缶が有名な駒越食品のきはだ油水煮。大豆油を50%削減してカロリーを落としている…はず…だよね?
 オーソドックスな価格とオーソドックスなスペックを持っている。油水煮としてはカロリー高すぎる気もするが……
 16年6月に本社で購入した詰め合わせから。2016.3月製。話題性に欠けるためか、中とろ缶より販路が狭い。

☆缶を開けたところ
  
 ほぐし身のサイズは一般的なもの。味は油入り水煮らしくパサパサしない程度にさっぱりしている。
 目立った特徴はないかわりに、どのような用途にも投入できそう。とても汎用的なツナ缶。

 油入り水煮にしたのはカロリーのためではなく、胃もたれのしにくさのために。そういう深い意図を感じた。


☆各種評価
・グレード ★★★☆☆
・価格   ★★☆☆☆ #92円/個
・味覚評価 ★★★☆☆ #食べやすい油水煮
・入手性  ★☆☆☆☆ #静岡市内のスーパーと本社通販
・原産国  国産

☆スペック
内容量 80g
224kcal/缶 食塩相当量0.4g
原材料 きはだまぐろ、大豆油、野菜スープ、食塩、調味料(アミノ酸等)
JAN:4517072000051 製造固有記号なし
製造者 駒越食品株式会社 (静岡市清水区駒越東町10-8) 製品ページ
Tuna canning review No.53
#きはだまぐろ #油入り水煮 #駒越食品

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三洋食品 たまの伝説(猫缶) ドキッ!血合いだらけの400g完食レビュー!

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三洋食品 たまの伝説(猫缶) ...
“80g缶の5倍のボリュームのお徳用サイズ。新鮮なまぐろがたっぷり。
大家族のお宅や、ペット関連の専門家の方にもおススメします。”


  三洋食品 たまの伝説 まぐろ ファミリー缶
  猫用栄養補完食・普及品


☆コメント
 【ツナ缶ブログの特殊記事である。よい子は猫缶を食べてはいけない】

 三洋食品がイエネコ向けに販売している国産猫缶「たまの伝説シリーズ」。決して人間向けではない。
 ツナ缶で喩えるならシーチキンLフレークのような国産普及品のような位置づけで、輸入猫缶の各社とくらべグレードはそれなりに高い。衛生基準や製法は人間用のツナ缶と同じであるため、猫はもちろん人間が誤飲しても健康上なんら問題はない。

 筆者が猫飼いであれば、興味本位で一口試すことができただろう。しかし、筆者は一人暮らしで、猫はいない。
 国産猫缶を見た勢いで405gを買っていたものの、勇気がなくて長らく熟成させていた。そんな中ふとしたTweetが実を結んでしまい、レビューすることになった。

 --人間でも、食べることはできるのだから。
 
 “ツナ缶ブログにあるまじき無茶な商品名ではあるが、原材料の一番最初が「まぐろ」だ。開けてすぐの実食ができるものなら、普段通りのレビューは可能だ。問題ない。”
 これが巨大なブーメランとなって自分を襲うと予想できなかったのか…

 ☆缶を開けたところ
  
 一般的な猫缶の雰囲気をかもし出している。ほぼ全てが血合いだ。液汁はまぐろ出汁が取れている。
 問題は身にの生臭さと水煮缶にない血合いの苦み。歯ごたえの強い生レバーという表現が似合うか。猫缶を食べるボディビルダーもいると言うが、私はこのまま調味料なしで完食できる気がしない。
 醤油をかけた。普段食べているツナ缶の味に近くなったが、いみともしれない血合いの味と独特の食感から、脳が矛盾を起こして警報サイレンを鳴らし続ける。
 マヨネーズをかけた。原材料だけ見ればツナマヨそのものだが、ついに筆者の笑みが崩れ始める。頭の中でグラインドゴアが流れ続ける。
 缶を見た。まだ10グラムも減っていなかった。

 そして、1時間経過。
  
 完食した。閉まらなくなった目の瞳孔は、ただ虚空を映し出していた。どうして、人生はこんなに儚いのだろう。
 一つ言えるとしたら、人類は猫缶をツナ缶と間違えてはいけない。まして、405グラムの猫缶を一人で食べようとする人類が今後現れないことを切に祈ろう。



「幸福になる方法は、自分で実験してみなければ分からない」 ──ジークムント・フロイト(1856-1939)

☆各種評価
・グレード ★★★☆☆
・価格   ★★★★☆ #218円/個
・味覚評価  【 哲学 】 #ねこからの人気は高い?
・入手性  ★★☆☆☆ #ホームセンターや一部スーパー
・原産国  国産

☆スペック
内容量 405g
440kcal/缶 【猫缶のため、食塩は含まれず】
原材料 まぐろ、ビタミンE
JAN:4953685200813 製造固有記号なし
製造者 三洋食品株式会社(静岡県焼津市焼津5-7-3) 製品ページ
Tuna canning review No.52
#哲学 #気合の入ったツナ缶レビュー

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はごろも シーチキンLフレーク(OKTロット)混入と同工場のロットを食べた

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はごろも シーチキンLフレーク... はごろも シーチキンLフレーク...


  はごろもフーズ シーチキンLフレーク
  (OKTロット) 普及品


☆コメント
 【ツナ缶ブログの特殊記事である。昨今報道のあった異物混入の解説を多く含むため、食事中や空腹の読者には注意して読んでいただきたい。また、11月1日の2012年製ツナ缶にあった羽虫混入に関しては解説していない】
 ※シーチキンLフレークの記事はこれで3つめなので、缶詰に関する真面目な詳説は古い方の記事を、
 熟成を進めたOKTロットに関する情報はクリスマスの記事を参照されたい。



 2016年10月27日、缶詰業界に大きな衝撃が起こった。
 2年弱ほど前に製造したシーチキンLフレークに、虫の異物が混入していたことが明らかになった。メーカーは10月13日に個別対応のみ行ったが、27日にメディアの報道で背中を刺された構図である。当日中にプレスリリースを上げたものの、初動対応の遅さを指摘する声も少なくない。
 この異物混入が起こった「当該工場」こそ興津食品(OKTロット)であり、29日には既に操業停止と保健所の立ち入りを余儀なくされている。また、2014年にも2012.9月製造のシーチキンLフレークに虫の異物が混入してして個別対応を行っていたことが明らかになったほか、11月2日時点で操業停止が続いてる・はごろもから28日以降の公式回答がない等、混乱が収まる様子は見られない。
 
 最初の虫混入の経緯を要約すると「本来空缶は製造の直前までシュリンクされている。しかし、シュリンクはがす→ラインに乗せる間に昼休みを挟んだ。その際空缶に虫が入り込んで、そのまままぐろや油を詰めて巻き締めてしまった」というものである。
 缶切りなしで開けられるイージーオープン缶は、強度確保や巻き締め不良を防ぐため開け口のほうを底にして詰めたり巻き締めるケースが多く、中身を詰めたあとの目視確認は難しい。また、虫は動物性タンパク質そのものであるため、異物混入の発見に役立つX線検査装置も無力だったと考えられる。
 今回の混入では「NHK甲府が報道した写真には、虫が腹を向けた向きで写っていた(=空缶の時点では生きているときの姿である背中を向けている)」という点からも、虫が身の下敷きになったという線が非常に濃厚である。
(EO缶でも巻き締め口が上になるものとして、片方にしか缶蓋がない製品が挙げられる。今回のシーチキンLフレークは上下ともに缶蓋があり、トップ写真1枚目の栄養成分書いてある方の缶蓋を巻き締めている。誤りがあると知ってそうな現場の方はメール等で一報願いたい)

 したがって、まぐろを裁断する機械や、油を注ぐ機械、それらのライン工程で虫が混入したわけではないため、「虫のエキスが入ったツナ缶は他に作られていない」と考えている。
 
 そのような中、報道を受けて売り場から該当ロットを引き上げるスーパーが増え、G2ロット等のみが残っているケースや、そもそもシーチキンLフレークやはごろも煮までも引き上げたスーパーさえみられた。
 筆者は「まだ自主回収の公式発表はないし、情報伝達の遅い特定スーパーなら在庫をまだ引き上げていないのではないか」と予想を立て、静岡駅から40キロほどのツナ缶買い付けに出た。空振りを懸念して、ガソリン代のかからない自転車で。
 
 目論見は当たっていた。市中のスーパーからは消滅していたが、普段から買い付けに重宝してた辺境のスーパーやお土産店には在庫が残っていた。

 ☆缶を開けたところ
  
 当たり前だが、異物は入っていない。
 全体的な味覚は普段のシーチキンLと変わらず、2年前にレビューしたG2ロットのものとまったく変わらない。
 しかし、まだ一ヶ月程度のツナ缶だ。まだ熟成は進んでおらず、やや身が固く荒々しい傾向にある。特に問題は感じられない。
 
 Web上の世論はシーチキンにも興津食品にも否定的・感情的なものが多数で、特に興津食品への風当たりは絶望的なものになっている……だが、上記の経緯からして「発生確率は減らせるが、現実的にゼロにはできない事故」と筆者は強く考えている。
 興津食品は再発防止の徹底と謝罪文のリリース程度は行うべきで、はごろもはOEM先としての自覚を持つほか抜き打ち検査等の充実も図って欲しい。逆に言えばそれ以上の結末は求めていない。
 
 全ての国産ツナ缶と缶詰会社を愛する筆者として、ツナ缶の多様性を損なうようなバッドエンドにはならないでほしい……と願う。

☆各種評価
・グレード ★★★☆☆
・価格   ★★★☆☆ #168円/個
・味覚評価 ★★★★☆
・入手性  ☆☆☆☆☆ #市場から消えてしまった?
・原産国  国産

☆スペック
内容量 70g
206kcal/缶 食塩相当量0.6g
原材料 きはだまぐろ、大豆油、食塩、野菜エキス、調味料(アミノ酸等)
JAN:4902560012409 製造固有記号OKT 賞味期限2019.9.17
販売者 はごろもフーズ株式会社(静岡県静岡市清水区島崎町151) 製品ページ
Tuna canning review No.51

 ☆参考資料
・ダイヤモンドオンライン「シーチキンの炎上、「公表しない」宣言が運命を分けた」
http://diamond.jp/articles/-/106719
#きはだまぐろ #はごろもフーズ #めずらしいツナ缶 #気合の入ったツナ缶レビュー #油漬

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