“残暑⇔激震”《襍感・/・点描‘18-53》

クコ(枸杞) ナス科(Solanaceae)
学名:Lycium chinense Mill.


“残暑の頃、またまた地震災害が。。。北海道の皆さんお見舞い申し上げます”

クコ(枸杞);
日当たりのよい原野、海岸、川辺の土手、林縁、道ばたなどに多い。
高さ1~2mになる。茎は細く下部で分枝し斜上する。
葉腋や枝先に刺がある。葉は互生し短い枝の先に群生し束生状につく。
葉身は、楕円形~披針形。ふちは全縁。両面とも無毛。
短枝の葉腋に淡紫色の花が1~3個つく。花冠は漏斗状で、上部は5裂する。
花の色は、茶色に変わる。萼は鐘形で、上部はふつう5裂する。
実は枸杞子(くこし)、根の皮は地骨皮(じこっぴ)、葉は枸杞葉(くこよう)
それぞれが生薬になる。クコの実は、クコ茶やクコ酒としても使われている。
落葉低木で、ウルフベリー、ゴジベリーとも呼ばれている。
3~4月の若葉も山菜として好まれている。

*     *     *     *     *
《時節感慨・・呟記・・》
親族の住む北の大地が今、災害によって大混乱している。言葉も無い。
幾度となく地震災害地をみてきたが、復興に対する尽力、人の力には頭がさがる。
日本列島は、地震・台風、避けられない地生である。それ故、自然への対峙が大切だ。
人工物は、出来てしまって・・・それで終わりではないだろう。
事後で、見過ごしてしまった等の検証・再処置を忘れた結果が、見え隠れする。
前を見ることは必用だ。しかし、過去の検証は、もっと真摯にやらなければ。。。。!

己の過去にしても同じように反省しないといけないのだが、好い事しか思い出さない。
何気なしに過去のメモを整理していた。くだらないことしか残していない、、、!
そんなメモの中に20年前頃にメモッた、「憲法問題を思う」ものが出てきた。
今問題になっていることがしるしてあった。シンガーのNさんのライブに併せて。
末端からいづる諸問題に照らしてみる、而して日本の伝統を基に未来を考える。
現行憲法に日本的感覚が反映されてるか否か、甚だ疑問に思う???
己の言動、行動にして然り。物事の本質を真摯に観て行動しているか!?!
生き様を、自分の歩みを振り返ってみたい。なんて思うきょうこのごろ。
若い頃、心にしみた詩-林 芙美子-作の一節を思い出す。

山の上の、天にもとゞきさうな、小川で生まれた魚、
この魚は、あらゆる冒険を冒して海の底に北斗星を、探すのだと、生涯を激しい漂白で送る。
だが、やがてこの小魚は、海辺近い町で、一つの缶詰になってしまった。

体験で掘り出そう。知恵などでは解りっこない結論のでないこと。でも本質は見つけたい。
最近の己は、なんとも頂けないが、良き時代に生き、ラッキーだ。


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“残夏・野草”《襍感・/・点描‘18-52》

ナツエビネ(夏海老根) ラン科(Orchidaceae)
学名:Calanthe reflexa
Calanthe puberula Lindl. var. puberula
拡大すると、踊っているように見える!!

《時節感慨・・呟記・・》
“この度の台風、被害があったかもしれないブログルの皆さん、お見舞い申し上げます”


ナツエビネ(夏海老根);未だ暑さ厳しい環境の里山。
落葉樹林の湿った林床に、白地に薄紫のガク片を見せる「夏海老根」。
ちょっと涼しげ、優美で気品ある花姿を見せるが、絶滅危惧Ⅱ類 (VU)と減少している。
ラン科特有な姿で、葉は3~5枚で長楕円形、長さ10~30cm、幅3~6cmで先は尖る。
表面は少し白みを帯びた緑色で、縦皺が多い。花茎は基部の葉腋より出て高さ20-40cm。
花は薄い淡紫色で10~20個総状にまばらにつく。花穂は蕾の時は、下を向いている。
萼片は長さ1.3~1.8cm、卵形で先が尖り、花時には3枚がそり返った姿。
側花弁は細く弓状に曲がり唇弁は基部で深く3裂し、距はない。
側裂片は腎形、中裂片は大きく、縁は細かい波状になって尖る。

*     *     *     *     *

台風21号(チェービー)は、豪雨より強風・突風の被害が甚大だった。
更には、近代的な整備を施していたはずの空港が、弱点を見せてしまった。
早急な検討、改善処置を望みたい。それにしても強風に対する防護策が脆弱で驚きである。

台風が、上陸したとの報道を聞きながら“お米”は大丈夫かって思った(勝手なことだが)。
長いことお米の産地を訪れていないが、里山の稲田を見ていて“稲叢”を思うことがある。
以前は、水田の畦道にハンノキが並木の様に並んでいた、と記憶している。
そのはんのきの幹を芯棒にして稲束を積み上げてあった光景を思い出すのだ。
ハンノキ(榛の木)の由来は、開墾の意の古語「墾(はり)」が古名「ハリノキ」となった。
この樹は、水湿低地に生え、田の畦に植え稲木(稲を干すための竿を掛ける木)とされる。
根に根粒菌を持ち、肥料木としても有用であるのだが、稲田周辺ではあまり見かけない。
西欧の神話に「妖精の国への道」などと云うものもあり、ハンノキがよく登場する。
4月の守護樹で、勇気・慈愛・寛容を表すとされ、農耕民族では、肥料木と大切にした。
“稲叢”は、風土の自然に根ざした伝統と見て取れる。こんな姿、今でも見れるか??
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“アナログ~デジタル”《凡声・/・囈‘18-09》

古い木製の扉だが、様になってる!! 絵になる「用の美」

《時節感慨・・呟記・・》
“進化する技術(アナログ~デジタル)と使う者”

趣味と言えるか否か分からないが、寫眞と山登りに歓心を持ち長い時間が立った。
初めて使ったカメラ、前回の東京オリンピックよりも前で「オリンパスペンS」。
初めての登山、丹沢山地の大山。寫眞も登山もスタートは、一緒で鮮明におぼえている。
今でも輝いているニコンやオリンパス。そしてレンズ関係ではシグマが、異彩を放っている。
カメラも山も中学に入ってからのことだが、病弱からぬけれた頃で楽しかった。
高校時の仲間達、多くはペンタックスを愛用していた。が僕はミノルタオートコードを多用。
高校入学頃には山登りに没頭し始め、先輩のミノルタオートコードに憧れ親にせがんだ。
一眼レフが、主流になりつつある頃であったが、6x6判に惹かれ魅せられてしまう。
山仲間の登攀姿や植物の撮影(親の影響で植物観察)にもってこいのカメラであった。
そんな昔はさておき、今やスポーツ寫眞機材のみならず、デジカメ全般で日本製は、多い。
更には、かつて写真機材と映像機材は、全くの別物だった。が今や一体化して来ている。
便利になったと思うが、一枚の寫眞(静止画像)を求めてる撮影者は、結構いるのではないか??
ビデオカメラ・映画用カメラ(シネカメラ)、スチルカメラの區別なんて無用になりつつある。
そんな中で、シグマは、個性的で異彩を放つ。機材の奇抜さは驚きの一言だ。寫眞が楽しくなる。
趣味的要素が色濃く一般的では無いかもしれない!?!がこうした姿勢は大歓迎、否、嬉しい。
この半世紀で寫眞を取り巻く環境は、弱肉強食でしのぎを削ってきた。良くも悪くもだ。
写真と映像の融合、而してカメラの一方向に先導しているのが、ソニーであることが面白い。
何とも面白い形勢だ。アナログ~デジタルそのもののような気がする。

このアナログ~デジタルという表現、簡単には言えぬ奥深いものがある。一例をしめすと。。。!
オーディオ機器(アンプ)の真空管~デジタル化!!でも真空管の音色・響きは、今も健在だ。
懐古趣味では無い。良い音色は、懸命に残すべきと思う。側面スピーカーの進歩は、素晴らしい。
機械である以上、個性が出る、音の表し方の変化は、あって当然なことだろう。
しかし作られた、造られた音が、自然であり生演奏に近い・風合があっても良いように思う。
迫力あるデジタル機器の音も好いが、真空管から出てくる音色は聞くものを魅了する。

寫眞の世界でもカメラという機械的な部分でデジタル化が進んでいる。
個々の機械に造り手の個性が出てくる。LENSにおいては、顕著に表れる。
機械的利便性の追求もあるが、LENSが繰り広げる表現の差は、微妙だが好みだ。
昨今は、デジタル的に数値がどうのと微細に誇示されているのだが。。。!
全体的に表現される風合といったものは、二の次って感じる。上手く表現できないが。
個性差が薄れ、使い手の人気に左右されてるやにみえる(老人的ぼやき)。
強烈な造り手の個性を使い手が使わせて頂くって感じではない。
カメラ自体は、複雑で利便性あるものが多い。だが使いこなしてるか否か???
シンプルであって、不器用であっても簡素なシステムのカメラは、商売的に無理なのか。
カメラの技術革新は素晴らしいが、詰め込み過ぎている。一つにこだわった物も欲しい。
誰にでも出来るものではないが、手書き絵画に文明と文化を思ってしまうのだ。
文明的な技術革新のカメラだが、古来より在る絵画、手作業には遠く及ばない。
最近、ボタニカルアートと呼ばれる手法を趣味とされてる方がおられる。
この手法、寫眞では絶対に出せない膨らみ豊かさを表現、精密かつ繊細でもある。
表現方法、ことカメラに限って言いたいのは、シンプルなものも加えて欲しい。

話は、まったくかわるが、身内が車を買いたいと言いだした。
コンパクトオフロードカーの「スズキ・ジムニー」。20年振りにフルモデルチェンジするそうだ。
こんなことを言って来たのは、今、スイスに住んでいるが、日本に帰国中の若者。
50年近い歴史を持つ車で世界中で乗られている小型車。西欧では、Kより少し大きいものが多い。
狭い山間部の道、なおかつ降雪地で活躍、悪路走破力は、凄いと2代目を乗っていた人は云う。
今回20年振りにフルモデルチェンジされたのだそうだ。興味津々ショールームに同行した。
4代目になるジムニーだが、外観は2代目に近いのだとか。懐かしいと言っていた(同道したご婦人)。
日本仕様のジムニーと云えば、軽自動車だ。しかし輸出向けは1.0リッター以上のエンジンも在るとか。
日本車って凄いと感じた。西欧でのジムニー、1.5リッター4気筒エンジンは、歓迎されているようだ。
組み合わせるミッションが面白い。5速MTと4速ATの二通りがあるそうだ。
悪路で威力を発揮するローギアモードを備えた副変速機も採用されている由。
更には、副変速機のコントロールが先代は電気スイッチ式だったのに対し、
操作の手応えがありギアポジションが一瞥できるアナログな手動レバー式に戻された。
新型ジムニーは、ニッサン GT-Rやマツダ ロードスターと同様、個性的な車と云えよう^^)。
使い手の事を考えた個性的なもの、今後更に出てきて欲しい。

アナログの良さをもっともっと主張してほしくかんじる。而して両者の融合もあって好い。
科学の進歩は、凄いし、ありがたくかんじる。長生きはするものだって痛切に思う。
だが、昨今のスポーツ界を眺めていると、そろそろ年寄りは“引退”すべきと思う。
“君臨”などと云う言葉は聞きたくない。新陳代謝せずしてなんとする!?!
どんな分野でもお目付け役は必要だ。だが現場をまとめるのは、中堅に任せるべきだ。
今のスポーツ界、一部の上位者がでしゃばり過ぎだ。新旧の軋轢が出て来るわけだ。
最近、老害が目立つ。同輩の爺には、言葉を持てない。淋しい限りだ。
樹々の年輪って美しい。人間、年輪を重ねた老人も美しくありたい。
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“残夏の頃・デジカメを想う”《襍感・/・点描‘18-52》


《時節感慨・・呟記・・》
“進化するカメラ(アナログ~デジタル)”
昭和34(1959)年6月、Nikon Fと云うカメラが誕生した。
カメラにつける交換レンズの接続部分を「Fマウント」と呼んで今に至っている。
50年以上にも及ぶ歴史ある「不変のFマウント」!!少々の細かい変更があっても!?!
初期Fマウント設計者の意図は分からないが、半世紀もの間、基本構造は変っていない。
驚きである。だがそれ故に、物理的装着・機能制限で混乱を来してきた。
簡単にこんな事を記しているが、基本・基礎設計の素晴らしさは、言葉がない。
F時代から累計生産本数9000万本以上のユーザーを切り捨てない互換性重視姿勢が好きだ。

つい最近、ニコンが新しいZマウントを採用したフルサイズミラーレスカメラを発表した。
フルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z 7」「ニコン Z 6」だ。
大口径の新マウントは、レンズ設計での光学性能が驚異的に向上すると期待している。
昨今のカメラ、小型軽量化に何処か物足りなさを感じていた僕には、嬉しい事だ。
素人が使うベーシックモデルでのことだが、Fの風合は残して欲しい。

初代ニコンFのマニュアルフォーカス、自動絞りのための「カニの爪」なる装置。
そして、1977年にAi方式 、開放F値を自動でカメラボディに伝達する構造。
Ai方式誕生時のキャッチフレーズは「ニコンを変えずにニコンを変えた」で互換性は維持された。
FからニコマートELと使い続けたレンズ群、少しずつ増えた。レンズは、宝であった。
1980年代のオートフォーカス対応、Fマウントも電子接点を備えた近代マウントへと移行した。
さらに電子化を推し進めたのがDタイプレンズ、Dタイプレンズにはもはや外爪は付けられていない。
が、改造によって外爪を付ける事ができ、旧型ボディでも使用して問題はなかった。
この辺りまでニコンを愛用していたが、車の火災に巻き込まれ総てのカメラを失ってしまった。

それまでに使ったレンズで特に面白かったのは、シフト・アオリができるレンズ。
PC Nikkor 35mm F3.5 (1968年製)は、植物や仏像写真・建築物等々、旅先にいつも携帯していた。
本体は親父のを勝手に使っていたのだが、レンズはバイトで必死に蓄財して(懐かしい)。

スポーツ写真撮影には不向きの6X6以上の大型カメラ、残っているが総て銀塩カメラ。。。!
喪失した35mmカメラの思い入れで、、、今のフルサイズデジカメは、使ったことが全く無い。
今は、シャープなS社製、微妙かつ繊細な色を出すF社製の小さなカメラを重用している。
寄る年波には、勝てず手振れ写真が殆どとなった!?!三脚・一脚で行くかって諦めていた所。
主対象が植物だ。散歩しながら記録的に撮っていた。惰性的だった。
FマウントからZマウント、新しいNIKONにゾクゾクしている。挑戦できる、意欲が湧いてきた。
シフト・アオリ、35mmで出来る!!三脚も必需品。今の僕には持って来いである。
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“夏・・風情弍”《襍感・/・点描‘18-51》


《時節感慨・・呟記・・》
“蚊遣器(かやりき)・・蚊遣豚(かやりぶた)・・蚊取線香(かとりせんこう)”
団塊世代の僕には、蚊取り線香は、懐かしい響き・・夏の必需品だ。
最近の蚊遣器は、電気マットや液体装てん式(いわゆる「ノーマット」)が殆どだろう。
それより日常生活でエアコンを使うことから外気を室内に取り込むことが無い。
懐かしいだけ、であってもどことなく手放せない夏の必需品(置物としても)。
蚊取り線香用器具として、何故に豚なのかは知らないが一寸微笑ましい。

若い頃、会津喜多方から大峠周辺の村落を尋ねながら米沢に行ったことがあった。
喜多方ラーメンは、その頃すでに知られていた(40年ほど前)。
又、下駄屋さんも有名であった。今でも手作りの下駄屋さんがある。
以前の米沢は、古道具屋さんが結構あった。古成島の良品等が安価で売られていた。
そんなおりの写真がどこかに保存してあるのだが、みつからない。。。!?!
旅・道具収集、古い成島の食器は、地味だが美しい。今でも食卓を楽しませてくれている。
そんな旅先でも蚊取り線香・蚊遣豚は、常備品だったと思う(全国各地で見た)。
我が家でも飾り的には、今でも出番がある。眺めているだけでも楽しい。。。!

陶器は、ヤッパリ日本の文化そのものではなかろうか!!
愛知県常滑市周辺は、「蚊取り豚発祥の地」と云われているらしい。
東京・新宿の武家屋敷跡から江戸時代末期の「蚊取り豚」が出土している。
蚊取り線香自体は、明治に入って出来たらしいが、杉の葉等を燻して「蚊取り線香」的に!!
古くは、猪の形をしていたとする話がある。猪が「火伏せの神」として信仰されてた事による。
諸説在るらしいが、「蚊遣り豚(かやりぶた)」なる言葉は、民俗学的な要素も大きい!!

夏の風物詩、「蚊取り豚」、今年の様な暑さの中でも部屋に置くと心地良くかんじる。
蚊取り線香・・・線香~~たなびく線影は、日本的って感じる!!
やっぱり・・・電子蚊取りは、ピント来ない。豚を形どったものでも。
煙^^)が何となく好きだ(今のような時代になったからかもしれない)。
線香に、風をイメージする。日本的文化を想像できるのである。
古い仏典の中に「細香(ほそか)」という表現が記されている。
この言葉、竹やぶを通って行く風を表したものだ。心に響く、とっても心地良い。
木の文化、自然環境下での木・樹木を考えさせられた、今年の夏。
色々雑多に思った今年の夏・自然環境。そんな夏も終わりに近づいている、が。。。!
今日も一日、、、めちゃくちゃアツかった!!

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“夏・・風情弌”《襍感・/・点描‘18-50》


《時節感慨・・呟記・・》
音で涼を楽しむ風鈴。伝統的ガラス製の江戸風鈴。色も形も音色も様々だ。
起源は中国にあり日本とは全然違う使い方だった。
竹林に下げ風向き音の鳴り方で物事の吉凶を占う占風鐸(せんふうたく)が起源。
日本には、仏教と一緒に渡来した由。寺の四隅にかかっている風鐸が名残。
風鐸の音が厄除であり、その音が聞こえる範囲の住民には災いが起こらないと云う。
平安、鎌倉時代の貴族は、縁側に下げ疫病神が屋敷内に入るのを防いだ(六学集)とある。
法然上人絵巻には銅製の風鈴が描いてある。ガラス製風鈴が出始めたは、江戸時代に由。
風鈴は、お椀型の外身と中にあって音を響かせる舌(ぜつ)、舌にぶら下げる短冊からなる。
18世紀頃、オランダ経由でガラス製法が伝わり、19世紀に入るとガラス工芸が盛んになり、
風鐸が、ガラス製の風鈴になった。風鈴に短冊が吊り下げられたのはなんだろう。
弱い風でも奏でる音色。短冊が、風鈴の繊細優美さに花を添える。

*    *    *    *    *

1945年の今頃、相模湾沿岸に国連軍の艦船が押し寄せていたと聞いている。
その樣は、鎌倉稲村ヶ崎の高台より望むと海岸一面が艦船で埋め尽くされていた、と。
東京湾に入らず、手前の相模湾に。。!そんな場所の民家に風鈴の音が奏でていた由。
敗戦を実感できる眺め、裏山に跳ね返る海風に静かに響いた音色がとても寂しく聞こえたと。
子供の頃、夏の大潮時に磯で老人が語っていたのを思い出す。
この磯でタツノオトシゴを観察したり、サザエ、トコブシ、蛸を獲って夕飯に供した。
こんな遊び!?!我が子の年代まで。今は、漁業権とかで採る事ができない。
今の時代、風鈴の音がうるさいと??苦情が来るとか、一寸寂しい。昭和も遠のいた。。。!

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“夏野花拾弌”《襍感・/・点描‘18-49》

ジュズダマ(数珠玉) イネ科(Poaceae/Gramineae)
学名:Coix lachryma-jobi L.   英名:Job's-tears
別名:トウムギ(唐麦)、ズズゴ、タマズシ、ツス、ツシダマ
(雌花は真ん中の紐状、 右側に雄花穂が見える)

《時節感慨・・呟記・・》
ジュズダマ(数珠玉);
ハトムギとそっくりなので間違いやすいが、ハトムギの実は茶色のみ。
熱帯アジア原産で日本には古くから帰化し、湿気の多い場所に自生している。
なお、ハトムギはジュズダマの栽培品種ともいわれている。
実の色は白や赤、灰色や黒と変化に富む。
最近の子供達は、実に糸を通しネックレスや数珠にして遊んだ事などないだろうが、
お手玉等いろいろな遊びの材料であった。名前の由来は、数珠である。
茎は直立、葉をつけた茎の集合体、スポンジ状の髄がある。茎の高さ80~150cm位。
葉は、中脈が白く目立ち大きく披針形。葉鞘は平滑。
花序は、茎の上部の葉腋から散状につき、壺形の総苞葉(苞鞘と云う)を多数つける。
花の特徴としては、雌雄同株である。上部の葉の脇からたくさんの花穂を立てる。
硬くて艶のある壷(苞鞘)の中に雌花穂があり、その先に雄花穂が垂れ下がる。
葉の特徴;葉は玉蜀黍(トウモロコシ)に似た線状の披針形で、互い違いに生える(互生)。
長さは30~60センチ、幅は2~4センチで先が尖り、縁はざらつく。
実の特徴;果期になると、苞鞘は白、灰色、灰褐色、黒などに色づく。
根は生薬で川穀根(せんこくこん)といい、煎じて飲む(リューマチ、神経痛、肩こりに効く)。
種子は川穀(せんこく)といい、煎じて飲むと美肌保全、健胃、解熱、利尿などの薬効がある。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』;苡仁の条に「一種ジユズダマ、一名ヅシダマ和名鈔 スゝダマ豫州
ズズゴ東国 ハチゴク上総 スダメ三州 スゞダマ阿州 スゞダマ新校正」とあった。
学名のlachryma-jobi は、『旧約聖書』ヨブ記にちなみ「ヨブの涙」とされた。
「ハトムギは一年生で種子の殻は薄いが、近縁のジュズダマは多年生で種子の殻は厚い。
ジュズダマは根栽文化の伝播したところはポリネシアの東半分を除いてはたいてい伝播したが、
この種子は食べることもできるが、むしろ首かざりの材料、おもちゃといった用途が大きく、
生じ方はレリクト・クロップの生態である。ところがハトムギはなかなかすぐれた農作物で、
栽培品種はおどろくばかり変異に富んでいる。・・・」(中尾佐助『栽培植物と農耕の起源』)

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精霊の棲む森なる表現を見たことがあった。子供の頃だったか。。。。!
秘密の森に足を運ぶと 白い精霊たちが そろってわたしを出迎えてくれた
わたしはその中にどっかりと腰を下ろし 花と語らう・・・・・・。

日差しがまばゆい、だがどことなく涼し気な感じがある里山の一隅。
少し湿り気の在る所に数珠玉が、人知れず花を咲かせていた。
暑さ故か、子供達の姿もまばらな里山の中、野草は健気に姿をみせる。
過剰な手入れの無い所には、毎年同じ花が姿をみせる。自然は正直だ。

昨日、高校野球の決勝戦が行われた。夕方、結果のみを知ったのだが。。。!
第100回大会決勝戦、春夏連覇、公立校であり秋田県勢の決勝進出は実に103年ぶり等々。
話題いっぱいで盛り上がった決勝戦、惜しくも準優勝になった秋田県立金足農業高等学校だが、
ホームとアウエー以上のハンデがあったようにかんじる(全くの素人的発想だが)。
遠方の参加校は、諸々の経費等でも苦労が在るようだ。決勝迄進むと数千万円の経費が?!?
大人・・・傍観者からすると???いらぬ事が気にかかる。でも高校生は、まっすぐだ。

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“藪睨み・8月15日”《凡声・/・囈‘18-08》

平和・Pacem・Peace・Hamony !!
沈着・・・Ablagerung !!

《時節感慨・・呟記・・》
『8月15日』、一般的には“終戦記念日”と言われているが、
永い間、思ってきたのは“敗戦を考える日”ではあるまいかと。
第一次世界大戦・第二次世界大戦、とりわけ大東亜戦争を改めて考える日?!
個人的には、「昭和」「平成」という時代を見つめなおす日が、8月15日。
団塊の世代前後の人々は、次世代の人々に、わが子たちに何を伝え残すか。
2018年8月15日~2019年8月15日、この1年間は節目の期。
国、日本の存在を世界に向かって改めて発信する。
オリンピック・元号あらためは、粛々と準備されている事だ。
そんな時節にあって、憲法改正が取りざたされている。
戦後処理、日本が世界に向かって表明する国の在り方、定義。
国民投票、憲法改正、伝統を重んずる「和の国」が見えてくる。
雑多に思いを馳せた8月15日だった。

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“夏花野草壱拾”《襍感・/・点描‘18-48》

クサギ(臭木) シソ科(Lamiaceae)
学名:Clerodendrum trichotomum
英名:harlequin glorybower, Japanese clerodendrum
泉の森に在る水車。

《時節感慨・・呟記・・》
クサギ(臭木);
クサギ(臭木)というだけあって葉などを揉んだり傷つけるとかなり強烈な臭いがする。
悪臭と云われるが薬っぽく、悪臭とは言えないだろう。花弁は、5枚で夏から秋まで咲く。
シソ科には、ボタンクサギ、コクサギ、ハマクサギ、ベンケイクサギ、等がある。
枝や葉を傷をつけると臭がする、が若葉は山菜として食べられ、花は良い香りがする。
樹皮は、灰褐色~淡紫褐灰色、皮目が多く縦の裂け目ができる。若い枝には軟毛がある。
葉は対生、広卵形~三角ハート形で有毛、裏面には、微小な腺点と少数の大きな腺点がある。
花は、集散花序、又は頭状花序、花冠は5裂で裂片は白色。筒部は、細く長さ2~2.5㎝。
萼は鐘形又は杯形、約5歯又は深く5裂する。雄しべは4個、突き出す。

*    *    *    *    *

残暑お見舞い申し上げます。
“Commorati aestate calor volo consensum ferantur”

植物の学名は、ほとんどがラテン語で記されている。
ラテン語は、日本ではほとんど実用されていない。
が、西欧社会、学術の世界では重要な言語である。
若い頃、少し勉強した。思い出すようにブログの表紙?に。

昼間の散歩など思いもよらない暑い日々。
学生・生徒・児童の若者たち、夏休みだが野外で遊ぶ者は少ないか。
それを思って、蝶の事を調べに里山の図書・資料室を訪ねた。
人影もない静かな場所、しばし孤独の世界に浸れた^^)。
この里山公園には、水車小屋がある。
その近くに臭木に沢山の花が、、、!!
離れて観ると薄っすらと葉っぱに雪をかぶっているように映った。
樹々の足元には、小葉擬宝珠の花が楚々と。。。
暑さを忘れた、一瞬であった。
「泉の森・しらかしの家近く、'18/08/11」

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“夏花野草九”《襍感・/・点描‘18-47》

タカサゴユリ(高砂百合) ユリ科(Lilium) 
学名:Lilium formosanum A. Wallace
Lilium philippinense Baker var. formosanum (Baker) E. H. Wilson ex A. Grove
別名:ホソバテッポウユリ、タイワンユリ 
(画像が純粋なタカサゴユリか否か、検証できていない)

《時節感慨・・呟記・・》
タカサゴユリ(高砂百合);
台湾原産の帰化植物。タカサゴ(高砂)とは沖縄方言で台湾を指す地名。
大正時代に観賞用として渡来。種で増える等、繁殖力が強く各地に野生化している。
テッポウユリに似るが、葉が細く花期が遅い。台湾には3変種がある。
主な園芸種は'Prices Variety'、 'Little Snow White'など。
また、タカサゴユリとテッポウユリの交配種のシンテッポウユリも多い。
自然交雑も起こすため、外観では分類は困難になっている。
高さ60cm以下で花の外面が紫赤色を帯び葉の幅が4~13cmのものをタカサゴユリと推定している。
高さが60cm以上あり花が紫赤色を帯びないものが混じるときはシンテッポウユリと推定する。
地下の黄色味を帯びた百合根状の鱗茎から直立茎を出す(紫赤色を帯びる事もある)。
コオニユリやオニユリは実生から数年経たないと開花しないが、タカサゴユリは1年目に開花する。
花は1~数個、散房状につき芳香があり細い筒部から先が広がる漏斗形。

*    *    *    *    *

高砂・・上記したように台湾の中でも大きなかつ重要な民族である。
歴史的経緯を見ても地政的にみても日本とは、切っても切れない大切な隣人隣国。
現・蔡総統政権は、西日本豪雨災害にいち早く哀悼の意を表明して下さった。
最近の日本における自然災害に、復興に、多大な支援協力を表明、尽力を頂いている。
個人的なことだが、数十年も昔、台湾の山々に登山に行ったことがあった。
ご案内頂いた方々、それ以来お付き合い願っている方々、実に親日的である。
台湾人、「国」に対して日本国として大いなる親愛の念を示すべきと思って止まない。
高砂族と呼ばれる人々、温厚な人々だ。彼等から学ぶのは、相手の良い所を前面に見る所だ。
日本は、政府の姿勢として、台湾支援を強調・明言してほしく強く強く思う。

#ブログ #植物

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