そんなわけで こんなわけで 僕は生きています 一生懸命になるほど 失敗ばかりしては よく笑われます そんなわけで こんなわけです いいのです 慣れてしまいました 悲しくもありません 笑ってもらえますから そんなわけで こんなわけで 僕は生きています なんとか生きています
僕の消費 金曜日の仕事帰りには 自分へのご褒美 コンビニでカシューナッツを その他、衣食住で掛かる失費っ 僕の生産 ああ、仕事ってことか あまり世間では役に立っていないけど 生産者ということにしよう と、いうことで僕は なんとなく生きているひとだけど 社会人なんだろう
あの子は僕の不思議だった 雨が降っても降らなくても 赤い傘をさしていた 公園の広場にぽつんと立って この街の風景になっていた 僕はいつも通り過ぎながら眺めていた あの子はもういない 今でも赤い傘を見ると想い出す 僕はなぜあの子へ友だちになろうよと 言えなかったのだろう
面白くない詩だと ご意見をいただくことが多くなり まあ、その通りなんだけど 教えてくださることにとても感謝をしている 最近、そう思えるようになった 言いにくいことをあえて伝えてくださるのだから 幸せなことじゃないか 私自身の否定をしているわけではない 勘違いをしてはいけない こんな自分のために有難いことだ 現状を指摘してくださることに感謝だなあ どうしたんだ元気だせよ 励ましの言葉なのだからありがたく頂戴しなければ この感覚は幸せを感じる発見だよな これっ私にとって新しい感覚だ この収穫はとっても大きい気がする なんかワクワクしてきたなあ 私はこれからバージョンアップしそうな予感に 久しぶりに微笑むことができた 詩は書き続けよう
とっても頭の中がごちゃごちゃになり 何をやるにも中途半端になっている 詩を書くことを逃げ場所にしているような 軌道修正のために心を癒しているような つまらない自分をしているような 元気のない自分を 客感視できることには救われている ふと自分をリセットをしたくなる 積み上げてものを壊したくもなる 重荷をすべて忘れたくなる 真っ白い落書き帳を目の前に置きたくなる そして経験のないことをしてみよう 何も書かなくていい ただ眺めている目的の中で 詩を書かぬ世界も自分に与えてあげよう 今はそれが足りていない気がしている
君が望む俺の詩を考えながら ペンが走り出すことはない 詩を書いている時に 悪いけど君は必要ないのさ 詩はサービス精神の芸術だけど 君に合わせて色をつける訳ではなく 俺の色が君に合うかどうかだ だから嫌われることもあるし 好かれることもある そしてそんなことに惑わされない それが一番に大事なこと 必要なのは集中力とワクワク感 出来上がった詩は旅をさせ次の準備へ入る あとは集中力で遊ぶだけだ
難解、意味深、抽象 行けば行くほど 個性を殺して お前はカッコいい景色を 書いて満足している 単純、意味なし、どんと来い 行けば行くほど バカを晒して お前はそのままの景色を 書いて満足している ひとの自由に文句を言うのは そりゃ、その詩がちょっと 気にされているんじゃん いいじゃん、いいじゃん ひとりに一個ある真実 どんなに曲がった詩でも どんなに真っ直ぐな詩でも 自分に向けようが 誰かのために向けようが けっきょく満足や充実に 上も下も右も左もなく 詩を書くだけだ
詩はそういうものではないだろう フラッグが振り落とされる 詩人は詩を書き出す 作品は十字×二十四行以上 書いた作品はネット上の読者から いい詩! のマークを規定以上に 押されたのなら通過詩としてカウントされる (詩人名は公開されず、数字が当てられている) その作品数で詩競争が行われる 二十四時間という耐久詩作祭 さあ、今年の優勝は果たして どれだけの名作を放ち名誉を勝ち取るのか
私は子どもの頃から 記憶力がとっても悪かった 漢字テストはいつも クラスで一番下の成績 毎日、ノートに漢字を書き 懸命に覚えようとした ノートの山は高くなるけど テストではいつも三十点くらい でもコンプレックの力で 今はそんなに恥をかかないくらい 漢字は書けるようになった
私から遠くにある空で あの笑顔で流れる景色の中を 新しい自転車に乗り あなたは走っていますね 私は相変わらず上手に乗れず あなたが残した自転車を眺めては 想い出だけが回っていました でもやっと私も走り出すことが できる気がしています あなたのように空を楽しむ雲となり
想像を超える激しさに 私たちはあまりにも無力であった 海の前でしゃがみこんだ 哀しみの姿を見たときに 帰らぬ悔しさは言葉さえ消してしまった 巻き込んだ連鎖は今でも続く 積まれた黒い悲劇の上には空が繋がり 疑問がぷかぷかと浮くばかり 過去と未来がけんかしているように 私たちは遠ざけてはいけない 無関心であってはいけない 苦しむひとを思いやれるのは 風ではないし 空でもないし 太陽でもないし 宇宙でもない やはりひとなのだから 現実を見て聞いて伝えて繋げて 私たちは平らになろう心で 応援するひとになり そこに生きる意味を輝やかせながら
今日は雨 ビニール傘に落ちる雨粒が やけに耳に響いてくるどんより雲のした 僕は学校をサボり 駅前のハンバーガーショップで ポテトをつまみ 油のついた指を拭く繰り返し そして通り過ぎるサラリーマンや OLの表情をみては 吹き出しに言葉を入れてみる ああ、取引先に行きたくねえなあ あの部長さんのオヤジギャグに 愛想を振りまく自分が嫌なんだよ ああ、帰りてえなあ、家に 雨も降っているし 遅刻、遅刻 また上司に嫌みを言われてしまうわ あなたがバンバン仕事を増やすからなのに もう寝不足で頭がおかしくなっちゃう お家のベットに入りたい 雨も降っているし みんな現実から逃げたいのさ だから僕が学校をサボっているのも そんなに間違ったことではない 学校の授業はつまらないし 話し相手もいるわけじゃないし 読みたい本もあるし 雨も降っているし
たぶん僕は意味もわからず 初めて人間をやっている 周りをキョロキョロ見て 声を聞きながら探り 触れた温もりが 握り返してくれたのなら 僕は生きていけるんだ なぜ生まれてきたの? そんなことの 意味は追わないのさ 生きていたいから生きていて それ以上に君の微笑みをずっと 感じていたいんだ
自分を主人公にするより、他者を主人公にしての語り口の詩作が向いているとある詩人からアドバイスをいただく。自分を一歩下げることにより、私らしさが自然に出るとご指導を受ける。確かに自分を主人公として詩を書くと、余計な力が入っている気がする。それは、読者からすると窮屈なモノになっているのかもしれない。ジャンル、表現の仕方を問わず詩を書いて行こうとは思うが、これからは読者の方に少しでも喜んでいただけるように精進しよう。「客観的にしゃべらす」と言った手法で詩をまとめてみたいと思ったのである。有難いアドバイスに感謝だ。
雨粒が雲から落ちる球体レンズは 表面すべてで落ちる景色を感じるんだよ この開放感の素晴らしさ、わかるかい? 地上に達し飛び散ったのなら 「快感」という声がひろがるくらい 素晴らしい世界を感じてしまうんだよ ああ、君は人間だから無理か かわいそうだけど、仕方ないんだな……
左手姉さんは近ごろ元気がない だから右手妹が頑張っている 右足弟がビリビリと大変がから 左足兄さんが頑張っている お腹母さんは 元気でみんなを応援している 脊椎父さんは近ごろ 疲れた疲れたと言って休んでいるけど 家族の力を集結して歩いている そしてなんだかんだ言いながらも みんなで楽しんでいる
さてさて、コチコチになった身体を伸ばしに運動公園へ。と、向かおうとすると我が家の紫陽花が色付いた一番青。そして、よしゃよしゃ、てんとう虫が特別ゲストだ! 今日はなんかいい。握力の回復、痺れ解消、ストレッチ、筋力をつけムキムキマンへ! あっイタタっ、無理はしないようにしよう、と。
ごきげんよう どうぞお入りください この度は字念屋へお越しくださり 誠にありがとうございます そうですか ずいぶんと歩かれたようですね どうぞこちらへ お座りになってくださいませ はい 大学は卒業したけれど ご自身が何をしたいかもわからず 就職して働かないといけない そう思っていても なかなか先へとは進まないと わかりましたそれでは あなたの背後文字をみましょう リラックスしてください みえてきましたよ あなたの中核文字は 「流」で流れるの字ですね 胎児が羊水とともに 生まれ出るといった 象形文字となっています ですからあなたは 何かを生み出すといった発想力があり 作り出す工程も流れるように こなしてしまう能力を お持ちになっていますね ものづくりする方には 最高の中核文字です そうでしたか こどもの頃は発明くふう展で 金賞を何度もお取りになられ やはり素晴らし才能ですね 大丈夫です あなたには成すべきことが きっとみつかるはずです ただ興味があるものがなければ 先には進まないでしょう いろいろな世界をみることが 必要となってきます 美術館や博物館を見学したり 街の工場や飛行場など さまざまな所へ出向き 刺激を受けることが大事です そうです パソコンの画面でみるのもいいですが 足を運ばせてひとが魂の込めた 本物を感じてください 必ずみつかるはずですから あきらめないでくださいね そうおっしゃっていただけると たいへん嬉しいですね 占いをしていて幸せなことです ありがとうございます その調子でどんどん 新しい風を感じますと 必ず前へ進むことが出来ます いいですね お帰りは遠回りをされて 何か発見があるかもしれませんよ 最近はこの辺も交通量が 多くなってきましたから くれぐれも気をつけてくださいね 本日は字念屋へご来店いただき ありがとうございました ごきげんよう
鵜匠が鵜に対する 愛情がなければ鵜飼は出来ない 毎日、鵜の体調を見て 懸命に魚をする鵜を 大切にします 引退しても鵜匠と暮らし 亡くなった鵜の供養も行われます 鵜匠と鵜の織りなす鵜飼から 強い家族の絆が見えてきます
女性に送られた召集状 出征兵士と同じく 赤紙一枚で戦地へ旅立つ 日赤従軍看護婦がいた 過酷な救護に当たり 戦闘に巻き込まれ 青春を捧げ 現地で気持ちを支えたのは 日赤で学んだ博愛の精神だという 捕虜になっても敵味方の区別なく 手当てをしたという 奉仕の心で平和を見つめ
私は図書館で本を読まない ただ印字さえたインクや 紙の匂いに興味がある この香ばしさから私の想像する 歴史や風景から物語を書く そのことを一度だけ 友人に話したことがあった 彼は本を読まないのは 勿体ない、と しかし、私のやめられない嗜好 本に鼻を近づけ匂いから想像する
ぼくはぬすまれて しまうのかな いつかぼくのこどもが ぬすまれるのかな おとなたちが ぼくのこどもを ぬすむって ひどいじゃない でもおとなは ぬすんでしまうんだ ぼくのおにいちゃん もうぬすまれているよ だってぼくを おまえこどもだな ていうんだから
釜から降りる子杓からは 龍の湯気が立つ 地上へ降りたる龍は 桐の花を食するように 茶碗の抹茶に絡んでゆく 三爪の龍は地をならし 天に昇り五爪の龍となり姿を消す 我々は茶の世界ごと口に含み 恵みある緑に一礼をする