記事検索

詩は元気です ☆ 齋藤純二

https://jp.bloguru.com/shoboter99

フリースペース

⚪︎ X (旧Twitter) 齋藤純二
https://mobile.twitter.com/@shoboter123

⚪︎リンク 🔰初心者向け詩の掲示板
https://www3.rocketbbs.com/13/bbs.cgi?id=mydear

⚪︎リンクㅤネット詩誌『MY DEAR』
http://www.poem-mydear.com/

⚪︎MY DEAR 詩の仲間たちツイッター
https://mobile.twitter.com/mydear2000s

“ # ” のついたタイトルはツイッター詩(140文字以内)

笑っちまった……

スレッド
笑っちまった……
笑っちまったテレビにも飽きて
空しさがカラリンと鳴れば
ガソリンを2リッター入れて
近場を二輪でぶっ飛ばすのさ

生き場所もありゃしない
暇つぶしだけのくだらない夜
街を忘れた道がのほほんと続く

みんな何処へ行ってしまったんだ
あれだけ馬鹿をやっていたのに
もう俺だけになっちまったよ
シラけた風がくすぐっては笑える

馬鹿をやめるのは
さほど難しくはないさ
ただなんか違うんだよね
そう、一生を貫けないのは
悔しと思うだけなんだ

ああ、馬鹿で笑っていたいんだ
笑えない人生なんて飽きてしまうだけ
どうしようもない馬鹿と言われても
意地になって笑っていたいんだ

#詩

ワオ!と言っているユーザー

チェロ弾き

スレッド
君の心はこんなに
冷たくて切なくて哀しくて
時の風にも吹かれぬまま
降り積もるチェロの音だけが
そこにいることを示す

ビルの谷間に響く
道化師の揺らめく弦
涙の化粧は
嘘をつくのが上手で
立ち止まるひとびとに
視線は合わせず
ずっと遠くを見る瞳

過去を膨らます趣向
未来というおとぎ話を消し
白い花を想いださせ
進まない不安定を飾る

やがて君は壊れたように
演奏を終えて崩れてゆく
ひとびとがまた流れだす

コインが重なる音
ふたつなれば
君は生き返ったように
お辞儀をみっつした

#詩

ワオ!と言っているユーザー

雨のレヴェランス

スレッド
縦をなぞる雨
風なき空の下では
水たまりにぽつんぽつん

純粋の音を響かせながら
お茶目に踊っています

波紋は続き
時計より楽しく時を刻みます

いつか君が
両手をひろげていた
バレエのレヴェランスを
想い出していました

さよならの挨拶だったのですね
君は最後まで微笑んで

雨の中
すっと手を差し出すと
手のひらで君は踊りました

ありがとうを
ぜひ素敵な君へ

#詩

ワオ!と言っているユーザー

汚れた花

スレッド
バン
バンバン

迂闊に咲いた花なら
笑えばいいだろ

バン
バンバン
負け犬の花びらなら
よだれのかわりに
血を流すだけさ

バン
バンバン

へっへっ
バンバン

エゲツなく絡まった花なら
笑えばいいだろ

バン
バンバン
孤独を愛せる本物の花
砕け散る
粉々がお似合いなのさ

バン
バンバン

へっへっ
バンバン

クギャーアアアアアー

#詩

ワオ!と言っているユーザー

福利厚生なき時代

スレッド
定年して嘱託で仕事を続け
健康であれば保障がイマイチでも
収入源は枯渇はしないだろう
それも仕事があればの話だ

危うい未来はもう現実になって
日本はヤバイと呑気に言ってはいられない

自分の身を考えると
身体の麻痺が年々酷くなる
そして死ぬまで頑張ろう
捨て身な感じになって

俺の腕が足が動けなくなり
使いものにならなくなったら
楢山節考みたいに
山に捨ててもらって生命保険が
家族の未来へ繋いでくれたら

本気でそんなことを思ったりする

家族がどうにか生きていくのに
代償があるのならば喜んで行くよ
山だろうが川だろうが海だろうが

#詩

ワオ!と言っているユーザー

勝手に価値観を押しつけんなよ

スレッド
進めと言われ
止まりたくなる心情

俺はずっと批判的精神
うまく生きれないのは本望
それが全てであるように納得すれば

後悔しているんだろ

って、すぐ奴らが反応する

一体何なんだ
ゴミを漁るカラスがカーカーと
鳴いているだけみたいな眼で
ひとを見ないでくれよ

はいはい、と流れて行くのは
俺にとってはクソ人生なんだよ

世間からしたら下手くそで
意味のない人生かもしれないが
価値観なんてそれぞれだろ
うるせえんだよ

ああ、はち切れてえなあ
ああ、もっと馬鹿やりてえな
ああ、壊れてえ

俺は途切れやしねえ
絶対にノーにイエスは言わねえ
たった一度の人生じゃないか

なあ、わかるだろ、あんた

#詩

ワオ!と言っているユーザー

誤字を指摘される島崎藤村

スレッド
誤字を指摘される島崎藤村


446ページある『作家の随想4/島崎藤村』藪禎子:編(出版:日本図書センター)。
その1ページが、妙にほのぼのとするのである。

大先生だろう島崎藤村に少年から一通の葉書。
#雑記

ワオ!と言っているユーザー

灰色に咲くを聴く

スレッド
私の気分に合わせているのか
私がそんな気分にされているのか
飛び出そうとすれば抑えられそうな
雲の切れ目も見えない浸透した空

今日も島崎藤村の本を取り出し
開かずに詩をしたため出す
窓からは流れるひと
液晶画面からは郷土ニュース
一瞬にして音のない世界が広がる

感化されやすい詩の世界
雰囲気に色を染めてゆく
灰色の空気に灰色の空
灰色の図書館では
灰色のひとたちが本の音を聴く

そろそろ本を開いてみる




初恋


まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり


やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり


わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌みしかな


林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ




薄紅を聴く
遥かな恋は色づき
灰色はいとも容易く慄いて

#詩

ワオ!と言っているユーザー

  • ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
    ログイン
  • まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
    新規ユーザー登録へ
ハッピー
悲しい
びっくり