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サウスベイ マネジメント セミナー( Southbay management seminar )は月一回のセミナーを中心に勉強し、時々に親睦をする、乃ち「よく学び、よく交友する」そのような会です。 トーランスのニューガーデナホテルが会場になります。

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  • 2015年11月 - Curiosity 講師:二村健次氏

2015年11月 - Curiosity 講師:二村健次氏

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日時:2015年11月11日(水)、6:30PM - 8:30PM
会場:ニューガーディナ・ホテル
講師:二村健次(にむら けんじ)氏
講演録担当:佐伯和代
講師略歴:
1972年、多治見市生まれ。
83年渡米。カリフォルニア大学サンホゼ校文化人類学部卒、ニューヨーク大学院スペイン文学部卒(いずれもスペイン留学)。
2008年〜メジャーリーグの各球団にて日本人選手の通訳を務める。

講演録: Curiosity
小学6年で渡米。それまで活発だった性格も、渡米後3〜4年は内気になっていました。
Dodgersにはこのような言葉が貼ってありました.
Get Comfortable with the uncomfortable.
中3位になると、自分を客観的に見られるようになりました。
すると、自分の置かれている立場が珍しいものだと気付きました。
当時West LAに住んでいたのですが、ラテン系の移民も周りには多く、
触発されて、スペイン語のクラスをとるようになりました。
スペイン語を習い始めるといろいろなものが見えてきました。
Los Angelesの地名の由来や歴史など、どんどん興味が湧き、スペインに留学を決め、
3年間のスペイン生活がスタート。
スペインではサッカーが盛んで、テレビでもサッカーばかり。
ラテンの国には苗字が2つあるのですが、
Jose Japon Sevillaという方がいて、なぜ日本という苗字の人がいるのか、
不思議に思い、調べてみたところ、16世紀に遡り、なんと伊達藩士、支倉常長一行の末裔だというのです。
そして、「ハポン」姓が集結しているというスペイン南部アンダルシアの小さな街に行くことにしました。
自転車修理工場を営んでいるエルへニオ・ハポンさんが町中の数々のハポンさんを紹介してくれ、戸籍が保管されている教会にも連れていってくれました。
そこで面白い発見をしたのです。
伊達藩がローマのバチカンと交流を深め、ローマ法王から洗礼を受けたりといった時代。支倉一行もメキシコを横断し、スペインに上陸し、マドリッド、バルセロナ、ローマ、イタリアまで進みました。
しかし、支倉常長一行の中でスペインに残った人がいました。当時、キリスト教を排斥するという動きが日本であったというのも、その理由かもしれません。
そのほとんどが武士以下の階級の者(水夫やコック)で、苗字などありませんでした。そして、それらの人々は出身地が日本であったため、苗字をハポンと書かれたのです。そしてなんとその中の一人は志願し、スペイン兵としてオランダとの戦いで戦死をしていたのです。
この戦死した伊達藩出身の日本人、それもスペイン兵として、オランダという異国の土になり、歴史の狭間に消えて行った。この日本人が小説になっていないのはおかしいじゃありませんか。ということで、私が彼について小説を書くことを決意しました。
今もまだ、書き続けています。
このことから、再び日本にまた興味を持ち、渡米から16年ののち、自分のルートを探る意味でも、日本で就職を決めました。
2012年 ヤンキース
ジラルディー監督が選手に宿題を出しました。
それは、自分の好きな言葉を他の選手に紹介するというものでした。

そして、ある選手がこんな言葉を紹介しました。
The tree is either growing or dying.
(木は成長していなかったら、死んでいる。)
これは、人間も伸びようと思わなくなった時点で死んでいる、ということです。
成長というのは目に見えないかもしれません。
枝が成長していなくても、しっかりと地面に根が張っているかもしれません。
伸び悩むのは当たり前です。
それは伸びるまでの過程であり、枝が伸びる前にしっかり根をはっている証拠です。
好奇心が水の役目をしているのであれば、恥をかくことが肥で、失敗そのものが、木を成長させる水であり太陽なのです。
私は言葉を覚える過程で沢山の恥をかいてきました。
今も恥ずかしいような失敗をします。しかし、失敗をあまり恥じなくなった気がします。 それは、失敗が自分を伸ばしてくれると信じているからです。
Baseball is a game of failure.

野球というスポーツをこのような言葉で表現します。
直訳すると「野球は失敗のスポーツ」。意訳すれば「野球は失敗してナンボ」。
考えてください。3割打者と言ったら、大成功している選手です。
10回打席に立ち、3回ヒットを打ったらスーパースターです。
7回失敗しているのです。,Br> しかし、三割打者は、三割打つことがゴールではありません。10割を目指しています。
何が、大事か? 
失敗を恐れないことです。
失敗を恐れたら、受け身になり、消極的なスイングになり、ピッチャーであれば、内角をつけなくなったり、物事は悪化していくばかり。
言葉を学ぶのも一緒です。もし恥ずかしいと思ったら、話せなくなります。
流暢な英語を話したいと思っても、思い通りにはいきませんが、上達したいと思っていたら、それなりについてくるものです。
発音の失敗、語彙の乏しさ、文法の間違い、これは多々ありました。
しかし、失敗を恐れてはいけない。これは言葉だけでなく、前向きに生きて行くための秘訣なのではないでしょうか。

自分という「木」を育てるために大切なことだと思います。
36歳でメジャーの通訳を始めました。他の通訳の方々は20代でスタートしています。
最初の通訳担当は、ドジャースの斎藤隆投手でした。
彼は当時36歳。
斎藤さんから「けんじ、何歳になっても挑戦をしていかないとな」という言葉をもらいました。
語学力と通訳とは全く違う仕事でしたし、セレブであるトップアスリートの通訳は 慣れていない自分にとっては、本当に大変でした。
セーブをあげた斎藤投手が、そのウィニングボールをくれました。そこには Kenji you doing a great job と英語で書かれていました。
斎藤さんのそのさりげない思いやりに何度も救われました。
Curiosity
何かに興味を持つということは、何かを治療してくれるということでもあります。
無知は病気ではありませんが、もし病気だとすると、好奇心がそれを治療してくれるのです。
ということで、
メジャーリーグの通訳の仕事とは
 ●ピッチャーズ・ミーティング
  相手チームの情報をもとに、おさらいを行う場。
  投手はこれ以前にビデオを見たり、暗記している状況。
  通訳も投手と同じように、相手チームの情報をインプットしている方も多い。
 ●選手とともにランニングやキャッチボールを行う。
  一回り以上違う選手とともにランニングはきつい状況ですが、体力をつける意味では 本当に助かりました。
 ●日本人選手以外にラテン系の選手の通訳も行いました。
  ただ、言葉の面だけではなく、生活面のお世話も含め仲良くしていました。
チームメイトとの橋渡し
自分が担当する選手の人柄を他の選手が聞いてきたりします。
よって、他の選手との交流もおろそかにできません。
野球観戦
2009年から、通訳はフィールドに入れるようになりました。
それ以前はdugoutにも入れませんでした。
2009年アリゾナ遠征中、黒田投手の額にボールがあたった際、
私も飛び出していきました。そして、倒れている黒田投手の言葉を耳にしたのですが、
黒田投手が気にしていたのは、あのボールは誰か獲ったかどうかでした。
メディア対応
王貞治、ハンク・アーロン、ルー・ブロックが並ぶ、その横に通訳として自分もいました。
これらの和製英語を英語に訳してください。
ノーコン:No control
ドンマイ:Don’t mind → no worries or shake it off
リーリーリー:1塁にいる走者が2塁へ向かってリードするとき、ピッチャーに         プレッシャーを与えるためにいう言葉ですが、

キャッチボール:Let’s play catch
ゲッツー:Get two ——Double play
ノック: Foungo bat (ノック・バット) 
ゴロ:Ground ball
デッドボール:Hit by pitch
ナイター: Night game
スーパールーキー:Phenom (Phenomenal )
タッチアップ:Tag up
オープン戦:Pre season game / spring training game
エンドラン:Hit and run

バスター:フェイクバントのこと。 Fake bant / Slash

日米の野球用語の違い。こういった違いも勉強しました。
通訳泣かせ (テレビなどでも同時通訳をする必要が出てきます。)
通訳はユーモアも伝えなければいけないので、困ることもしばしば。 そして、英語の表現にない言葉もしばしば
日頃の行いが良かったので、、、 Karma
チームの負担にならないように 
このときは、負担:Burden この言葉ではなく、Disappointmentを使ったほうがよかった。
のらりくらり
inning eater
順風満帆 4文字熟語は難しい。
こうして難しい場面もありますが、日頃から英語、日本語、スペイン語、3ヶ国語の本を読むようにしています。

Q&A
* 球団付きの通訳と選手付きの通訳では違うこともあります。
通訳になるきっかけ:自分のスキルを試してみたいという思い+出会い
思考に言葉はなく、それが、どの言語で出てくるかだけで、使い分けをしています。
ブログ Speaking Baseball http://speakingbaseball.mlblogs.com
日英のほか、スペイン語、そして、バスク(Basque)の言葉も勉強をしました。
最初の通訳の現場は、選手の身体検査のシチュエーションでした。
これまでの日常生活で家族の通訳も行ってきていたので、予備知識があったことが幸いしたと思い、予備知識の大切さも知りました。
日本の野球界でも徐々に情報交換がすすみ、英語で通用する言葉、
例えばストレンス(強化)という言葉が日本でも使われるようになった。
また、言葉以外にも、情報交換によってお互いに向上していっている
試合中のサインは春のキャンプで決まります。その時は、事前にコーチなどと話し、予習は必須。 ですが、シーズンに入りそのサインが変更になることも多々。
以上。
#2015年セミナー

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