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BCA土曜学校のコラムVol.37 〜 論 語 〜

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● BCA土曜学校のコラムVol.37●

論語


 久しぶりに「論語」を開いてページをめくると、中髙国語3のクラスで今の自分の励みとなる「論語」の言葉を探す学習をしたことが浮かびました。多くの人達が心のよりどころとして選ぶ孔子の「論語」。その名言の中から今の自分にぴったり響く言葉を選んだ授業です。
 
 「論語」は、中国の思想家孔子の言行が彼の死後弟子達によって編集されたものです。日本には三世紀ごろ伝来し、日本人のものの考え方に大きな影響を与えてきました。
 人間としてのあり方や、政治にかかわる道徳思想などを主として、人間愛としての仁を伝えています。
 生徒さんが、現地校の社会で習ったと教えてくれました。アメリカでも大事にされている思想なのですね。

 教科書に取り上げられているのは、
 学問には、自分自身で学ぶこと、友人と学問について語り合うこと、学問によって自分の人格が完成していくことに意義があり喜びがあるという
 「学びて時に之を習う。亦説(よろこ)ばしからずや。朋遠方より来たる有り。亦楽しからずや。人知らずして慍(うら)みず、亦君子ならずや。」をはじめとする4章句です。
 「学びて時に」は孔子の晩年の教えです。どこの国に行っても思想を認めてもらえず無念を抱えて故郷に戻った孔子の生き様が伝わり、読む度にこうありたいと思える言葉です。
 どんなに苦しい時であっても学ぶことを続け、いつでもそれが使えるように常に復習する。そうして学問が自分の身につくは、なんと嬉しいことではないか。
 同じ学問を志す友人が遠くから訪ねて来てくれる。学問について友と語らうことはなんと楽しいことではないか。
 世間に自分の能力を見る目がないとしても、耐えてけして怒らない。それが教養人というものだ。
 
 これらの4章句に、孔子の名言を16章句加え皆さんに選んでもらいました。
 ベスト2と、その言葉を選んだ理由を2~3紹介しますね。

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○「止まりさえしなければどんなにゆっくりでも進めばよい。」
・辛くて大変なことをやっている時「少しずつでいいから諦めないように」というメッセ ージが伝わってきそうだから。
・「諦めずにがんばれ。」という励ましが今の自分に必要だから。
・努力を続けていればいつかよい結果が出ると信じて前に進むことはとても大切なことだ と思えたから。

○「過ちを改めざる これを過ちという。」
・大失敗したばかりだったので、間違ってもいいんだというあたたかさに触れて気持ちが楽になったから。
・間違いを素直に認めることの大切さに気づけたから。本当の失敗にならないよう次への切り替えを大事にしていきたいです。
・過ちは誰にでもあることだから、そこから自分を振り返って次に活かすことを考えていきたいと思えたから。
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 「論語」は、孔子がおりに触れて人に語ったことばをそのまま記録したものなので、本のように流れがありませんから好きな部分だけ読んで楽しむことができます。
  皆さんがこれから生きていく上で、年齢やその時々の悩みに合った「座右の銘」に出会えればいいなと思います。
#コラム

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BCA土曜学校のコラムVol.36 〜 枕草子 〜

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● BCA土曜学校のコラムVol.36●

枕草子


 中髙国語2の授業で、自分流「枕草子」を書きました。清少納言の「枕草子」の形を借りながら、自然や身の周りの人・物・事を見つめ、イメージ豊かに表現する学習です。
 
 教科書には「枕草子」の有名な一段が紹介されています。
 作者の清少納言は、中宮定子に仕えた才気あふれる女性です。「枕草子」は高い美意識が反映されている作品として、日本の三代随筆の一つにあげられています。
 「春はあけぼの」の段で描かれている曙の空の色、夏の闇夜、秋の夕日・風の音や虫の声、冬の寒い朝など全てが特別な場所の特別な光景ではなく、今を生きる私たちも見ることができる風景です。
 普段の生活の中で忘れがちになっている風景かも知れませんが、私たちの身近にも、清少納言と同じ空があり、吹かれた風が吹いています。ベルビューで見る朝焼けの素晴らしさは、清少納言が見た空以上の美しさかもしれません。
 
 生徒さんに、日々の暮らしの中で季節を感じる景色や自然を見つけ、それぞれの感じ方で表現してもらいました。
 どの作品も豊かな感性を感じる素敵な「私の枕草子」に仕上がりました。
 一つだけ紹介しますね。

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○春はジョギング。
 友達と話しながら春の風を受けて走る。山路も駆けて登る。心地よい汗が流れて涼しくなるあの瞬間がたまらない。
○夏は海。
 輝く青い海。足の裏から伝わる熱い砂の感触。暑くて気持ちよい風。遠くから聞こえる海鳥の声を聞きながら飲む冷たい水の美味しさは最高の夏の味。
○秋は落ち葉。
 赤や黄色、オレンジに染まった美しい葉。秋の風が葉を揺らし、そしてヒューッと飛ばす瞬間。落ち葉の上を歩くと聞こえるバリバリという音。
○冬は雪。
 朝起きて見る白い雪。めったに降らない雪の日は、妹と外で遊ぶ。冷たい風も気にせず雪だるまを作る。妹の笑顔、そして母の作るあったかい飲み物に気持ちがほっこりする。
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#コラム

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BCA土曜学校のコラムVol.35 〜 端午の節句〜

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● BCA土曜学校のコラムVol.35●

端午の節句

 5月5日のBCA土曜学校は、音楽の時間に「背くらべ(柱の傷は おととしの五月五日の 背くらべ ちまきたべたべ 兄さんが 計ってくれた 背のたけ)」の歌を歌いました。給食の時間は食育が行われ、新芽が出るまで葉が落ちないことから子孫繁栄の意味を持つ「柏餅」と、端午の節句とともに中国かわ渡ってきた魔除けの意味をもつ「ちまき」のお話を聞きました。

 現在の日本では、1月7日の「人日」、3月3日の「上巳」、5月5日の「端午」、7月7日の「七夕」、9月9日の「重陽」の5つ節句が年中行事となっています。5月5日の「端午の節句」は男の子の成長を願ってお祝いする日です。
 
 「節句」は、季節の節目にその季節の草花などを神様に供え、神様に供えたものを家族でいただいて邪気を払うという行事です。「端午の節句」は奈良時代から続いており、「菖蒲の節句」とも言われます。強い香りで厄を祓う菖蒲を軒につるしたり菖蒲湯に入ったりすることで無病息災を願いました。鎌倉時代に武家政治となってから、武士のあいだで尚武(しょうぶ=武をたっとぶ)の気風が強く、「菖蒲」と「尚武」をかけて、端午の節句を尚武の節日として盛んに祝うようになったそうです。江戸時代の徳川幕府の重要な式日が5月5日と定められ、大名が江戸城に集まり、将軍にお祝いをするようになったりして、時代と共に男の子の誕生と成長を祝う日となってきました。
 
 鎧や兜を飾る風習も武家社会から生まれた風習で、今は鎧兜が身体を守るものという意味が重視され、事故や病気から大切な子どもを守ってくれるようにという願いも込めて飾ります。
 鯉のぼりは、江戸時代に町人階層から生まれた節句飾りなのだそうです。鯉は池や沼で生きるる生命力の強い魚です。その鯉が急流や竜門の滝をさかのぼり、竜になって天にのぼるという中国の伝説にちなみ、こどもの立身出世を願うために鯉のぼりを飾るようになりました。
 
 年中行事も、由来を知るとその日がある意味が理解できますね。
 
 カークランドで鯉のぼりを見つけました。美しい湖を背景に元気に泳いでいる鯉のぼりを見て、アメリカの子ども達の健やかな成長を願いました。
#コラム

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BCA土曜学校のコラムVol.34 ~ おもてなし~

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● BCA土曜学校のコラムVol.34●

おもてなし


 お茶の授業がスタートし、1回目は2年生と6年生が指導を受けました。今年度は、放課後の茶道クラブも開催されています。指導を受ける様子を見て、BCAを会場にして行われた裏千家淡交会の初釜での「おもてなし」にあふれた裏千家淡交会の皆様の姿がうかんできました。

 「おもてなし」という言葉は動詞「もてなす」の丁寧語で、とりなし、たしなみ、ふるまい、挙動、態度、待遇 馳走などという意味です。
 聖徳太子の言葉「和をもって尊しとなす」の「もってなす」が「もてなす」の語源だと言われています。
 「なす」に強調の「もて」をつなげ「お」をつけて名詞となった言葉で、接待に関して用いられるのは中世以降になってからなのだそうです。
 現在は、茶の湯から始まった大切な日本文化としての言葉だと言われています。

 「モノを持って成し遂げる」からきているお客様に対応するふるまいと、「表裏無し」つまり、表裏のない「心」で思いやる気持ちを持ってお客様をお迎えするという二つの意味を合わせたものという説が一般的なようです。
 この「モノ」とは、単に「物」だけではなく人の「気持ち」も含まれ、後の「成し遂げる」に続いています。お客様に合わせて、いろいろなことに心を配り最高のもてなしをすることが「おもてなし」です。
 ですから、お茶会の亭主の心配りはこまやかなところまでいき届かせ、「おもてなし」を受ける側も、亭主の所作からその配慮に対して感謝の思いを持つ。このような心遣いや、それらの所作を見逃さずに相手の心を受け止めるところに、日本人が大事にしてきた伝統の美しさが出てくるのですね。
 
 今年度は、各クラス4回程度の授業となります。
 お茶を頂く手順を覚えるだけではなく、相手を思いやる気持ちを持って対応することを勉強しているのだと思うと、お茶の授業がもっと大切な時間に思えるのではないでしょうか。楽しみですね。
#コラム

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BCA土曜学校のコラムVol.33 ~ 笑顔~

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● BCA土曜学校のコラムVol.33●

笑顔


 4月14日はBCA土曜学校の入学式・入園式が行われました。 
 2018年度の入学生、入園生、そして進級した皆さん、おめでとうございます。

 入学式は、アメリカはもちろん、カナダ、イギリス、フランス、ロシア、中国など9月スタートの国が多い中、日本は4月に行われていますが、実は日本も9月に行われていた時代があったのです。
 
 江戸時代の寺子屋、藩校、私塾はいつでも入学できました。
 明治時代の初めになると、西洋の教育が導入され9月入学が主流となりました。その後、国の会計年度が4月から3月になったことにあわせて小学校は1900年、中学校は1901年から入学式は4月になりました。
 大正時代になり、中学校卒業後の進学率が高くなった1921年には大学も4月に入学式が行われるようになり現在に至っています。
 
 どの国でも新年度は、新たな環境で成長できる一年にという気持ちで迎えます。
 BCA土曜学校の皆さんも、期待に胸をはずませこの日を迎えたことでしょう。
 年度はじめの学校は「笑顔」であふれていました。

 「笑」という文字は、神様に仕えて神のおつげを人に伝える巫女(みこ)が両手をあげ、身をくねらせて舞い踊る姿を表しているといわれています。
 「竹かんむり」はふりかざしている両手を表し、その下の「夭」は人の体で、「若さ」や「しなやかに」曲がるものを意味します。
 巫女(みこ)が、神様に訴えようとするとき笑いながら踊り、神様の気持ちをやわらげ、楽しませようとする様子が「笑」。そう思って漢字を見ると、楽しそうに踊る若い人が見えてくるようですね。

 「笑顔」になると心が明るくなり、幸せな気持ちになります。
 BCAで学ぶ「若い」皆さんが、様々なことに「しなやかに」対応しながら、勉強がわかって「笑顔」になり、友達と仲良くして「笑顔」になり、先生と話して「笑顔」になる。
そんな一年にになることを願っています。
#コラム

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BCA土曜学校のコラムVol.32 ~ 卒業式~

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卒業式

 BCA土曜学校では、3月24日に卒園式・卒業式が行われました。
 ご卒園・ご卒業、心からおめでとうございます。
 年長さんと6年生の晴れやかな姿には、今までの一人ひとりの頑張りが表れていました。 
 正装して式に臨んだ卒園生・卒業生は、担任の呼名に元気よく返事し、誇らしい顔で校長先生から証書を受け取りました。実に礼儀正しいさわやかな振る舞いでした。

 「卒業式」は「卒業証書授与式」が略された言葉で、教育課程を修了したことを認め、そのお祝いをする式のことです。
 「卒」は、終わる・終える・済む・完了する。
 「業」は行為を意味し、過去に成したことの結果を表しています。

 「卒業式」は、1872年の学制の施行から試験終了者に卒業証書を授与したことに起源を持ち、明治10年ごろから、現在のような儀式として定着したそうです。
 小学校と中学校と高等学校、そして中等教育学校と特別支援学校で行われる儀式が「卒業式」です。
 幼稚園は「卒園式」とよばれ「卒園証書」が授与されます。

 日本の卒業式は、学校教育法施行規則によって定められた学校行事で、「学校生活に変化や折り目を付け、厳粛で清新な気分を味わい、新しい生活の展開への動機付けとなる活動」と示されています。
 年度の節目となる3月に行われる重要な儀式的行事です。
儀式的行事の意義の中に、「国民としての自覚を高めるとともに広く国際理解や人間愛の精神の滋養に役立つこと」とあります。国旗掲揚や国歌斉唱が行われるのもここからきているのだそうです。
 
 BCAの卒業式では、壇上に日本とアメリカの国旗が仲良く掲げられ、式歌として両国の国歌が歌われました。
「The Star-Spangled Banner」と「君が代」の音の響きに、儀式の意義である「国際理解や人間愛の精神」が重なり感動しました。
 アメリカで日本語を学ぶ生徒さん達が、国家や国民を象徴するものとして歌った二つの国歌が、格別に心に響いた「卒業式」でした。
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● BCA土曜学校のコラムVol.31~春~

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● BCA土曜学校のコラムVol.31●



日に日に暖かさが増し、「春」を感じるいい季節になりました。
 桜の名所、ワシントン大学の桜も今満開です。アメリカらしいどっしりした建物と日本の優しい色合いのソメイヨシノがマッチした風景、とても素敵でした。

 新緑が芽吹く「春」、美しい風景の中を歩きたくなる「春」、優しい風に触れたい「春」、楽しくわくわくする気持ちになる「春」。何かいいことが起きそうな「春」。
 「春」は、四季の中でいちばん過ごしやすい季節ですね。

 季節の「春」は、太陽暦では3月から5月、陰暦では1月から3月、天文学的には1日の中で夜よりも昼の時間が長くなる時期をさします。
 文字の「春」は「萅」の略字で、「艸」と「日」と「屯」が組み合わさり、寒い冬の間じっとしていた草の根が、太陽の光をあびて芽を出そうとする意味を表しています。

 語源は、草木の芽が「張る(はる)」ふくらむ季節だから。水田に水を「張る(はる」季節だから。田畑を「墾る(はる)」季節だから。気候の「晴る(はる)」から。スタートの季節「発る(はる)」だから。などの説があります。

 春のつく言葉は、二字熟語からことわざまでたくさんあります。少しだけ紹介します。
・春光(しゅんこう)春の日の光、春の景色 ・春意(しゅんい)春ののどかな気持ち
・春月(しゅんげつ)春の夜の月、おぼろ月 ・春信(しゅんしん)春のおとずれ。
・春うらら 春の空が晴れていて日ざしが穏やかに照らすようす。
・春爛漫(はるらんまん)春の気配があたりに広がって鮮やかに輝いているようす。
・春秋富(しゅんじゅうとむ)年が若くて将来が長いこと。
・春日遅々(しゅんじつちち)日が長くて、暮れるのが遅いこと。
・春風致和(しゅんぷうをいたす)のどかな春風にのって、和やかな空気が充満してくる

 春に関連する言葉はさらに多くあります。日本人が好きな言葉だからですね。
 「卒業」も「春」に関連した言葉です。
 今週の土曜日24日は、BCA土曜学校の「卒園式」「卒業式」です。
 卒園生・卒業生それそれのよい「春」「発る(はる)」になることと思います。
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BCA土曜学校のコラムVol.30 ~ 未来~

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● BCA土曜学校のコラムVol.30●

未来

 3月10日の基礎国語は、45分間の書写の学習でした。
 「文字を正しく整えて書く」ことをめあてに、毛筆の基本的な筆使いと、字形のポイントを意識して「未来」という文字に取り組みました。
 横画・縦書・左払い・右払いという基本的な線が組み合わされた「未来」という文字を、始筆・送筆・終筆のリズム、筆圧、点画のつながり、文字の外形と中心、部分どうしの位置や大きさの関係に留意しながら練習しました。
 日本では、書写は小・中学校の国語科で学びます。毛筆と硬筆があり、毛筆書写は、普段書いている鉛筆などで書く硬筆に生かされることを目指して学習します。
  
 校長先生が、最初に書いた字と清書の字を見くらべて写真を撮って下さいました。
短時間で驚くほど上手に書けるようになったのは、まさに生徒たちが教える側の気持ちを受け取りそれを真摯に受けとり真剣に学んだ証であると嬉しそうに微笑まれました。
 墨の香りのする静かな空間で、昔から用いられている筆記用具「筆」で心静かに書をたしなみ、日本の文化を味わうのもいいものですね。 
 上の写真は、生徒さんの書いた「未来」です。左が最初に書いた文字、右が清書です。
頑張りの成果が表れています。

 「未来」という熟語の「未」は、「木」に横線が一本加わっている象形文字で、成長の途中の植物が春を迎えてこれから葉を付けていく様子を表しています。
 今のところは目立たないけれど、これから成長するかもしれないという、「いまだ、まだ」「まだ~しない」という意味です。また、十二支の「ひつじ」の意味も持っています。
  
 「来」は、「來」の略字で「らいむぎ」の形からできた文字です。「くる」「近づく」「届く」「通じる」「少しずつ移行してその状態になる」「何かによって反応が起こる」「起源、始まり」「近いうちにそうなる」「ある状態を招く」「これから先」などの意味を持ちます。
 
 二文字合わせた「未来」は、「現在のあとに来る時、これから来る時、将来」「これから実現するもの」「何が起こるか全く想像の域をでないこれから先のこと」の意です。
 
 これらを合わせて考えると、「未来」は将来への可能性や成長や希望を感じさせ、これからに期待を込めたくなる文字のように思えます。
 
 書き上がった清書を見て、無限の可能性をもっている生徒さんの「未来」が輝かしいものになるようにと願いました。
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BCA土曜学校のコラムVol.29 ~ ひなまつり~

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●BCA土曜学校のコラムVol.29●

ひなまつり


 3月3日の土曜学校幼稚部では、おだいり様とおひな様の塗り絵を行いました。
子ども達は、着物の部分は千代紙のちぎり絵にしてきれいに飾り、思い思いの衣装を楽しそうに描いていました。

 「ひなまつり」は、ひな人形や邪気をはらう力があるといわれる桃の花を飾り、色とりどりのちらし寿司やはまぐりを食べて女の子の幸せを祈る節句です。 
 節句とは、暦の上で節目となる日のことで1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日の5日間を指します。節句は季節の変わり目に災難や厄から身を守ることを願う日で、奇数が重なる日は、邪気をはらうことができるのだそうです。

 3月3日は、「上巳(じょうし・じょうみ)の節句」や、桃の咲く時期と重なることから「桃の節句」とも言われ、中国での上巳節が起源だと言われています。遣唐使が日本に伝えたということですから、ずいぶん昔のことですね。
 日本のお祓いや、形代(かたしろ)という身代わり信仰が上巳節と結びつき、「上巳の節句」として日本の文化となりました。
 人形(ひとがた)に穢(けが)れを移し川に流す流し雛も、平安時代に紙の人形をつかったままごと遊から男女一対の人形ができたのも、上巳節と結びついたものだと言われています。
 その後、人形作りの技術の進歩から質の良いひな人形ができて、ひな人形が「流す人形」から「飾る人形」になってきました。
 江戸幕府が五節句を定めてから、3月3日が「桃の節句」女の子の節句として定着し、娘の厄を受けるひな人形も華やかさを増していったということです。
 その後「ひなまつり」は一般に広がり、我が子の幸せを願う行事として親しまれ今に至っています。

 ひな人形は、女の子の厄を引き受けてくれる有り難い存在で、桃の花は魔除けや長寿のパワーがあるなど、「ひなまつり」という言葉やひな人形の由来を知ると、「ひなまつり」がより身近に感じられるのではないでしょうか。
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BCA土曜学校のコラムVol.28 ~ さようなら~ 

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●BCA土曜学校のコラムVol.28●

さようなら

 BCA2のフロントオフィスに、面白い仲間がいます。
 子ども達が挨拶すると返事をする大人気の仲間は、今年の干支(えと)のかわいい”子犬”です。
 土曜学校を終え、お友達と小犬に「さようなら」と挨拶し、お友達と子犬の「さようなら」を受けて、笑顔で校舎を出る生徒さんの姿を見かけ微笑ましく思いました。

 「さようなら」は、「左様(さよう)ならば」の「ば」だけが略され、現在の挨拶言葉になりました。
 「左様(さよう)ならば」は、「そういうことならば」「それならば」「それでは」という意味です。
 「左様」は、「そう」の丁寧な言い方で「然様」のあて字です。「そうです」「そのとおりです」という意味を持ちます。
 「然」は、「そうある」という意味ですから、「然様」は「そうある様」です。
 「左」という文字があて字として使われているのは、「右大臣」よりも「左大臣」のほうが上だったように、同じ位でも「左」のほうが上位を示したということから、「左の方の通りに」と相手に敬意を表しているということです。

 もともと「さようなら、ごきげんよう」という挨拶言葉が、明治時代に男性は「さようなら」、女性は「ごきげんよう」と分けて言うようになり、昭和に入ってから女性も「さようなら」だけを言うようになったという説もあります。
 「ごきげんよう」は漢字で書くと「御機嫌好う」。室町時代に宮中の女官が用いたことが由来になっています。「機嫌」は、気分のことではなく体調のことを指していますので、健康を気づかい、どうぞお元気でお過ごしくださいと相手を思いやる気持ちが込められています。

 古くから使われている言葉「さようなら」には、周りの人や、生きている今を大事にしましょう。きっといい日になるであろう明日また元気に会いましょうという意味が込められているのですね。
 背景や意味を知って「さようなら」と言うと、言う度に相手を大切にして応援しようという気持ちがふくらむのではないでしょうか。
 「じゃあね」「バイバイ」「お疲れ様」などで代用されるようになりつつある「さようなら」は、余韻が残る優しく美しい日本語だと思います。
大事に残して、伝えていきたい言葉ですね。
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