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5月26日【BCA特別講演「日本型教育のすすめ」】

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5月26日【BCA特別講演「日...
 5月13日に東北大学大学院情報科学研究科教授の堀田龍也教授をお迎えして、「日本型教育のすすめ」という演題で保護者の方々に講演していただきました。
 はじめに、「日本型の教育」の良さについてお話いただきました。近年、諸外国の首脳や教育大臣等から我が国の教育への高い関心が示されており、日本型教育の海外展開を推進するため、関係省庁・政府系機関・教育関連企業等から構成する「日本型教育の官民協働プラットフォーム」が立ち上がり、インド、ミヤンマー、UAE、エジプト、ペルー共和国、タイ国、ブラジル、マレーシアなどへの教育の輸出が始まっています。
 日本型教育の1つの典型として、KUMONは49カ国431万人が世界で学んでいます。KUMONの良さは、算数を例に挙げると、分数の足し算ができるまでの徹底した指導内容の細分化と系統化をはかった教材とカリキュラムです。KUMONは日本型教育の1つの好例だと思います。
 また日本の学校現場では、一斉授業を支える学習規律(発表する人を見る、音読の構え、ノートの書き方、宿題のさせ方)の指導に特長があります。これらの日本型教育では、繰り返しによって学習の仕方や習慣を学び、さらに学習することの大切さや、自分の力を高めることの価値を学びます。
 二つめとして、現在日本で行われている教育改革についてお話しいただきました。
 1990年代から2006年までの日本の高校生の家庭学習時間の推移のグラフから、偏差値上位および下位の高校生の家庭学習の時間は若干少なくなっているとはいえ大きな変化は見られないのに対して、偏差値45から55までのボリュームゾーンの高校生の家庭学習の時間が大きく減少していることがデータで示されました。また、OECDの読解力調査において、日本の生徒は諸外国に比べて下位レベルの割合が高いことが教育課題であることが提示されました。
 文部科学省が今年3月に公示した2020年からの学習指導要領は、そういった日本の子供たちの課題に対応し、未来の日本を支える人材像を描いて作られたとのことです。学習指導要領の主な改善事項として「言語力の確実な育成」「理数教育の充実」「伝統や文化に関する教育の充実」「道徳教育の充実」「外国語の充実」「小学校へのプログラミング教育の導入」などが挙げられます。中でもプログラミング教育は、これからの時代に欠かせない思考の方法の育成につながる大切な教育となります。
 最後に、BCAおよびBCA土曜学校の教育システムこそが日本型教育であり、日本の新しい学習指導要領を先取りして実践していること、そのことを日本から注目していることをお話しいただきました。
 30分強の講演ではありましたが、わかりやすく示唆に富んだお話で、充実の教育講演会となりました。

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