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京都粟田焼窯元 錦光山宗兵衛伝 

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京都粟田焼窯元 錦光山宗兵衛伝...
 開拓社から出版された京都粟田焼窯元 錦光山宗兵衛伝である。著者は子孫の錦光山和雄さん。いや~、面白かった!400ページ近くあるが、あっという間に読んでしまった。幕末、明治、そして大正時代の京焼の動向がよく判り、京都市陶磁器試験所は、この時期、色々なものを試しており、京焼にとってなくてはならないものであったことがよく判る。また、著者の和雄さんは、証券会社に勤めていた経済の専門家なので、この時期の日本経済との関わりもうまく織り交ぜて書かれており、わかりやすい。おそらく、陶磁器にあまり興味がない人でも、楽しく読めるのではないだろうか。
 基本的に、私は磁器における釉下彩作品のコレクターなので、金彩を多用した陶器における錦光山の作品にはあまり興味はないが、それでも、アールヌーヴォー期における錦光山窯には魅力的なものがある。これを読むと、やはり、私の持っている錦光山の作品はすべて7代の時期に制作されたものと思われる。とにかく、素晴らしい本である。明治から大正期の瀬戸焼についても、だれかうまくまとめてくれないかな..
#本 #陶磁器

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