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気になる新種のモズク「ニセクロモズク」@今治市

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< (画像:神戸大内海域環境教... < (画像:神戸大内海域環境教育研究センター・柴田健介) >
神戸大内海域環境教育研究センターの<川井浩史>教授(藻類学)や松山市のアマチュア藻類研究者、<柴田健介>さん(31)らは愛媛県今治市の海岸で海藻・モズク類(シオミドロ目)の新種を発見しています。主に日本海に分布する「クロモズク」とは別種で、氷河期を生き延びた種とみられています。「ニセクロモズク」と命名する予定で、3月24日から宮城県で開かれる日本藻類学会で発表される予定です。

<柴田>さんは2014年6月、今治市での観察中、こぶし大の石からなる海岸で、石の上で生育しているのを見つけました。

標本として提供を受けた<川井>教授は培養して遺伝子を解析し、形態の特徴を調べた結果、(1)遺伝子の塩基配列が日本海のクロモズクとかけ離れている(2)藻の幅が5ミリ程度あり、3ミリ程度のクロモズクより広いなどの特徴を分析、さらに、これまではクロモズクとみられていた標本を含め、同じ種は松山市や宮城県気仙沼市にも分布することが遺伝子解析などで明らかになっています。

<川井>教授は新種について、和歌山県から九州にかけての海域で氷河期を生き延びた種が氷河期の終わりとともに北上を始めて東北の太平洋岸で生き残り、一部は瀬戸内海に残ったと考察。「大陸と陸続きだった北海道に移り住み、氷河期を生き延びたナキウサギと同じメカニズムではないか」と説明しています。
#ブログ #海藻

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