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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(33)『天に星・上』帚木蓬生(集英社文庫)

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今年の読書(33)『天に星・上...
本書の著者である<帚木蓬生>は、医学部出身の作家として医学の世界を舞台とした、『賞の棺』 や 『エンブリオ』 ・ 『インターセックス』 など楽しめる作品が多く、本書のような歴史小説は、異色の分野に思えましたが、主人公<庄十郎(凌水)>を在野の医者に据え、彼の目線を通して、人間の生き様を見事に描いています。

冒頭は、久留米藩の悪政に対して、一人立ちあがった家老<稲次因幡>の墓に月命日に欠かさず参る<庄十郎>の姿から物語は始まります。

大庄屋の二男に生まれた<庄十郎>は、14歳のときに疱瘡に罹り、母が罹患して亡くなります。これを機に<庄十郎>は病を看てくれた医師<小林鎮水>に弟子入り、大庄屋の家督は長男<甚八>が継ぎ、医者を目指します。

飢饉に苦しむなか、藩の圧政に苦しむ農民たちの現状を細かく描きながら、物語は下巻に続きます。
#文庫本 #読書

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