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神戸:ファルコンの散歩メモ

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<木製の墨壺>

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<木製の墨壺>
某建築金物店の店先に飾られている、工芸品とも呼べる「龍」の姿の細工が施された長さ二尺ばかりの<木製の墨壺>です。

材木に直線を引いたり、建築現場では通り心の基準となる<地すみ>や、高さの基準となる<腰すみ>などを引くために用いられていた工具ですが、今では建設会社の担当者は小型のプラスチック製墨壺を使用しています。
また大工さんも現場での木材の加工もなくなり、墨壺を使用することはなくなりました。

壺の部分に墨をしみ込ませた綿を入れ、糸車に巻き取られている糸を引っ張り出す際に糸に墨が含まれ、糸の先についているピン(カルコ)を止めて糸をはじきますと、材木上に直線を引くことができます。

建築現場では「レーザー墨つぼ」が使用される時代で、遺物になりつつある<木製の墨壺>ですが、かっては大工さんの腕の見せ所だっただけに、見ていて飽きない作業でした。
#伝統 #工芸

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birdy
birdyさんからコメント
投稿日 2016-05-20 19:27

素晴らしい彫りですね。
これは実用品でなく、工芸品ですか?

昔は、靴のようなシンプルな形でした
材木置き場の横で、大工さんがよく使ってました。
ピンと糸を弾いて、、、
今はレーザーですか!

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2016-05-20 22:00

実用的には大きすぎますので、工芸品として作られた製品だと思います。
和室の畳の採寸も、レザーで計って寸法を決めています。

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