昨日はワシントン大学(University of Washington)の全体卒業式でした。そう全ての学部の合同卒業式。大きなフットバールスタジアムで4時間近くもかけて行われます。前後入れると5−6時間。
その2日前には、学部単位の卒業式が大学のキャンパス内外で先に執り行われます。
今年は、娘の大学院の卒業式。BA(学士、4年制)で学部、全体の両方を経験したこともあって、本人は、学部の卒業式だけでいいというので、今回は木曜日になった学部式だけに出席しました。
日本では厳かな式。お国柄とはいえ、ここまでカジュアルか!と初めての出席ではないですが、今更に驚くことばかり。
例えば、
1)履物:フォーマルな靴以外にいるわいるわ。サンダル、ジョギングシューズなどなど。しかも壇上にいる教授のなかにもサンダルが。
2)卒業証書:壇上に一人一人名前を呼ばれての授与式。えっ!! 大学院の学生には既婚者がいるとはいえ.....赤ちゃんを腕のなかに、子供や奥さんを連れてと家族総出で壇上に。確かに家族のサポートがあっての快挙。それを家族にも分かち合うとはいえ、ひょっとして西海岸の州立大学のリベラルさかも?
そうワシントン大学が、西海岸では創立が一番古い大学です。
昨年は息子が4年制で卒業。
今回は娘が大学院で卒業。
子育てが一段楽。奥さん孝行に力をいれる年の幕開けでしょうか?!
ドキュメンタリー映画「Ivory Tower」を、先月の日本出張の際に機中で観ました。
今日の米国大学教育の問題を報告しています。
それは、教育費です。
1980年代から今日までの約30年間で、米国では食費が250%、医療費は600%も上がっています。ところが、教育費は何と1120%も上がっています。
Pell Grantという公的な奨学金は、1977年には、希望する学生に対して117%も基金があったのですが、2012年には42%まで落ちています。公的奨学金が40%も減っているのに対して、授業料は230%も上がっています。そのためによほど裕福な家庭でない限り、学生の多くが、学生ローンに頼る結果になっています。
2013年には学生ローンの金額は、$213Billion(21兆3,000億円)に達しています。しかも民間会社のローンは返済利子が高い。卒業後から返済が始まるのですが、今の米国も大学卒業という修士だけでは簡単に就職先も見つかりない現状が待っています。ハーバード大学卒業の弁護士で、年収$20万(2,000万円)以上稼ぐ一方、学生ローン負債が$13万(1,300万円)あるという報告もあります。
現在、全米のクレジットカード負債より学生ローン負債総額のほうが多く、その金額は$1.1Trillion(110兆円)を越えています。
米国では2012年、4年間で大学を卒業できた学生は68%。
6年で卒業できた学生は44%という数字が報告されています。
世界でも有数な高等教育制度を誇っていたカリフォルニア州。
その州立大学全体では、4年間で卒業出来なかった学生が84%になっています。
つまり、4年ストレートで卒業できるのは、たったの16%の学生だということです。それは、最近の学生が勉学に励まなくなっているのではなく、財政な問題が大きいということです。
オンライン授業vsハンズオン
そこで、無料の遠隔授業も模索されていることを、ご存知の方も多いでしょう。Udacity, COURSERA, edXなども見られるサービスです。
一般的に日本での米国の大学事情は、入学は簡単だが、卒業は難しいというイメージだと思います。 確かの相当勉強しないと大変ですが、最近は入学も難しくなってきているようです。
また卒業が難しくなったのが、上記の授業料の負担増加です。
これは、大変大きな問題ですが、対岸の火事ではないはずです。
少子社会の日本。
最近代々木ゼミナールが閉校しましたが、これから色々な大学も同じ経営上の難しさに直面する(いやすでにしている)でしょう。教育の本質を、国家百年の計という長いスパンで真剣に考え直さないといけない時期に追い込まれているのではないかと感じます。
既存の戦後教育システムでは無理?
システム以前に家庭教育や地域社会のサポートも大切です。
米国の大学の授業料負担の問題。身につまされる話です。
昨日は娘の大学卒業式でした。創立150周年を迎えるワシントン大学(UW)は、アメリカ西海岸では一番古い大学になります。
学部(心理学専攻)の卒業式は木曜日にあり、昨日土曜日は、大学院博士課程までの全ての学部卒業生5000名余りの式で、場所はフットボールスタジアム。
12時半に開場し、入場行進が始まったのは1時半。
親を始めとする家族や友人は、観客席からそれこそフットボール観戦の如く、ホットドックやFish&Chipsなど食べながら大歓声で歓迎。学生は?というとスタジアムの観客席を写真に納めたり、手を振ったり、携帯電話片手に客席の親探し?オリンピック閉会式の入場行進に負けないものでした。
式は4時間半あまり。一斉にみんなが携帯電話を使うものですから、不通状態。
中学1年生の春、全く英語を知らない状態でいきなりアメリカの中学校編入。とても苦労していました。それが大学卒業とは!
進路は?やりたいことは見つかったようで、その経験を積む、学費稼ぐことも考えながら、社会福祉の仕事しながら、大学院を来年は考えている模様。
進路決定にも時間の柔軟性が持てるのはアメリカの就職、教育システムの良いところだと思います。
美穂、よくがんばった。おめでとう。
このブログルを始めた動機も当時生活に慣れない家族置いて、毎月日米往復していた自分として家族とのつながり日記みたいにしてスタートしたのが切欠でした。仕事がらブログってどんなものかという経験の意味もありましたが。その後仕事と趣味については別ブログを始めましたが、久しぶりに原点にもどった家族日記です。
「小学3年生」と「小学4年生」が来年3月で休刊。1924、23年創刊ですから80年以上。
それが73年ピーク時の100万部だったのが、現在は5万部程度。
残るのは「小学1年生」と「2年生」のみ。
それ以上に私には「学習」と「科学」の記憶があります。付録も確か面白かった。それも2009年、2010年に相次いで休刊。
じゃあ、ネットや電子書籍は?と思って小学館で検索。
いろいろやられているようですが、ヒットした情報の表面的な部分でコメントさせていただくと、あれじゃあ駄目ですね。
せっかくコンテンツやノウハウはあるのに、それを届ける方法に問題があるのでは?
ちょうどEnLinx Blogで2日続けて、子供向け教育とITを書いていたので、思い当たりました。
Kids Toy
We Topia
NHKのコンテンツもそうですが、COOL JAPANとファッションや芸能関係だけで言われずに、こうした素晴らしい日本文化、コンテンツの発信を次世代に残したり、海外に広げるのに、いままでの放りっぱなしの「放送」業界や印刷というグーテンベルク以来の600年におよぶ活版印刷から、一部脱皮する時期にあると思います。
100万部が5万部・・・普通のビジネス感覚だととっくに成立してません。
諦めれない部分は、歴史が長いと余計にあるでしょうが、イノベーションしないと取り残されるだけ。
紙に印刷された本が好きな世代ですが、KindleやiPad使ってみて初めてわかります。電子書籍の幅広い活用方法が・・・
小学館には復活して欲しい!
そのためには違う業界かもしれませんが、ITという道具は使いこなすことは必須です。
やってきました。また次の四半期の授業登録が・・・・
朝6時からオンライン登録開始。早い者勝ち。
明日息子は5時半起き、履修したい授業を予めWINDOWSでOPENしておき、時刻と同時の登録開始。
4年生の娘は優先順位が高く、さほど大変ではなくなったようですが、1-2年生は大変なようです。
それに比べ、日本の大学の履修届は、今でものどかに行われているのでしょうか?
大学4年間で日米の学力の差が大きく逆転というか、実学で差がつくのだろうと思います。高校生までは、学力以外にもスポーツや学校行事に参加。そして、地域ボランティア活動なども大学入学に関係する。そうした青春時代の貯金が後に響くのでしょうね。
小学校から高校生まで、暗記のために多くを犠牲にして、その反動で大学4年間で遊び暮らし、腑抜けになるのはマズイでしょう。
こうした偏見とアホなシステムを覆すのは企業の採用だというのも気がついているはず。それなのに今だにおかしな就活。
建前だけでは生きていけないとわかっているのに・・・
こうなれば、流されないしっかりとした自分を持つのが一番大切!
会議で午後にワシントン大学(UW)本校キャンパスに・・・
夏休みなのに随分と学生が多くて賑やかだなと思ったら、新入生向けのオリエンテーションが始まっていました。キャンパスのそこかしこで先輩学生が親睦含めたゲームやオリエンテーションをしたり、キャンパス案内をしていました。
小学生1年生のように可愛くて初々しいとは程遠い、大きな学生ばかりですが、表情をみるとやはり在校生と比べると子供ぽいというより、どこか新鮮というか新しい学生生活を楽しみにしているような・・・
シアトルは今週、やっと素晴らしい雲ひとつない快晴が続きそうです。
息子がサマースクールで英語のクラスをオンラインで受講中。普通の大学授業と同じ5クレジット。
オンラインだとさぞかし楽でいいだろうとおもいきや、毎日ピリピリしながら勉強中で・・どれだけの量なのか?と聞いてみたら・・・
7週間の間に読む本が3冊にエッセイが3つ。アサインメントが7つ。アサインメントには同じクラスの学生のエッセイ評を2ページにまとめて提出したりするのもあったりするようです。
時間の使い方は自由ですが、遊ばせないように上手くできているというか・・・今日の夜中までの締切のエッセイに取り掛かっていました。
オンライン受講・・・なんとなく在宅勤務にも繋がる部分があるような気がします。
知合いの息子・・私の少林寺拳法の生徒でもあるのですが、今月高校卒業。奨学金もらえる大学も数校決まって、その中で行きたい大学も絞れたのに、本人はいきなり1年休学。
夏にバイトして秋からは日本。英語教師をしながら、半年間日本で生活。その間に東北震災地へのボランティアも考えているとのこと。そして、後の半年はハワイに渡って、オーガニック農場で働くことにしたと聞いて、偉いなと思いました。それを見つけてする子供もそうですが、それを許す親も偉い。
「お受験」などとのたまう日本の一部のグループは、いい大学(その定義は?)、いい会社(再び何をもって、JALも倒産する時代ですよ)に入ってと敷かれたレールに一生懸命乗せようとし、また乗ろうとしている子供たち。
レールは自分で敷くほうがどんなに人生楽しいか!
若者・・・大人の偏見に満ちたレールに黙って乗らずに若い間に早く脱線してみるのも良いと思いますよ。
今週、仕事上の会議でUW(ワシントン大学)に行った機会に、前から気になっていた図書館を覗いてきました。
UWは西海岸では一番古い大学です。
最近はビルゲイツの寄付などもあって新しい近代的な校舎が建っていますが、古い校舎は味があります。
写真はその図書館の中。
ステンドグラスがあり、外観は賢人の石の彫刻が屋根のすぐ下に立っていたり・・・
この週末も二人の子供は大学に行ったまま勉強しているようですが、大学の在り方が日米では大きく違います。どちらがいいのか?バイトに明け暮れ、大学に行かないのは勿体無いとは思います。
でも究極は、勉強、クラブ活動、遊びでもトコトン突き詰めて、ハマってやることが一番大切でしょう。バランスも大事だけど、青春謳歌の秘訣のひとつには、何かに狂うのもいいと思います。
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