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102. ストレスが妊娠率を低下させる

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102. ストレスが妊娠率を低...
「ストレスを持つ女性は妊娠しにくい」

という初の科学的研究結果が、
米国国立衛生研究所(NIH)と英国オクスフォード大学により、
「 Fertility and Sterility 」という米国不妊専門医学誌、
2010年8月5日オンライン版に発表されました。

研究チームは、18〜40歳の英国人女性274人
(一般の妊娠努力中のカップルの女性)を6ヶ月間、追跡調査しました。
その間、唾液中のストレス関連ホルモンが測定されました。

その結果、ストレス時に増えるアルファ・アミラーゼが
高レベルの女性は低レベルの女性に比べて、
約12%も妊娠する割合が低くなっていました。

アルファ・アミラーゼはストレスを感じている状態で、
神経系がノルアドレナリンを生成する際に分泌されることが
最近の研究でわかっています。

研究チームによると、
このストレスに反応して生成されるアドレナリン類が
末梢血管を収縮させることにより、
血流を低下させ、
その結果、
受精卵が子宮内膜に着床できにくいため、
妊娠に至らない可能性があるとのことです。


「ストレスは、
不育症の原因ばかりではなく、
着床障害という不妊症とも考えられる領域の
原因のひとつである」

という可能性を示唆しているのです。
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さっぴん
さっぴんさんからコメント
投稿日 2010-10-27 18:25

いつも拝見させていただいております。
先生、ストレスをもたない人は というか うまく解消できる人は、ほんの僅かだと思います。現に、仕事をもっている私はストレスがガチガチにあります。でも、仕事を持っている時もいないときも うまくいきません。先生も、毎日毎日同じ悩みの患者さんが訪れて同じこと聞いて、先生こそ大丈夫かなって思うことよくあります。先生、ご存じでしたら妊娠に至った出産できたひとは、ストレスというものがなっかったのか、どう解消に努力していたのか 知りたいです。

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Dr.Aoki
Dr.Aokiさんからコメント
投稿日 2010-10-31 01:49

次回のブログでストレス軽減のためのヒントとなる最近の精神医学研究内容をご紹介します。それは、ストレスに対して女性は男性とは違う反応を表すという内容です。キーワードは思いやりと絆(きずな)です。

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