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61. 幸せのものさし

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61. 幸せのものさし
最近、46歳になられた不妊症合併不育症患者さんが、
来院されました。
その人は、今までに体外受精・胚移植を10回以上して、
そのうちの5回妊娠しましたが、
いずれも、
化学的流産あるいは妊娠初期流産に終わっています。

診察の最後に、
「夫といろいろ話し合いましたが、
これからは、ちょっと自然に様子をみてみようと思っています。」
と、淡々とお話されました。

「そうですね。そんな気持ちになったとき、
案外うまくいくかもしれませんね。」
「ご夫婦で決めたことが一番いい方法だと思いますよ。」
と、お話させていただきました。



張り詰めた毎日に、心が折れてしまった。
「なぜ、私が、不妊症と不育症なのか。」
「神様は不公平。」
「女として出産を断念する。」
「今後、どんな希望があるのか。何を生きがいにしたらいいのか。」
と、
ものすごい葛藤があったことと思います。


私には、

やることはすべてやって、
結果はついてこなくても、
ご夫婦で、いっしょになって、がんばった、
がんばってきたということが、
ものすごく尊いことのように思えます。


きっと、今までの日々の蓄積が、
ご夫婦の心の中に、
形を変えて、
いたわりと、やさしさと、
寛容さと、強靭さ
を生み出してくると思います。


人生は本当に短いものです。

宇宙的にみてみれば、
すべてがささいなことであり、
元気に生きていることが、
普遍的な幸せではないでしょうか。


「 幸 せ は 自 分 で 作 る も の 」
ではないでしょうか。


「 寂 し さ の 行 き 着 く 果 て の 
そ の 先 は 
幸 せ づ く り 
今 日 も 営 む 」

作詞者:カリグラフィーアーティスト ちせ さん



うまくいかないことは、人生のなかで、
いっぱいあります。

それでも、少しはうまくいくこともあるはずです。
そんなささやか出来事にも、
何か幸せを感じて、
生きていきましょう。
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